TP工法(チタンカバー方式のペトロラタムライニング工法)、電力会社向けに初採用

2003/06/19

新日本製鐵株式会社
日鉄防蝕株式会社

新日本製鐵株式会社(社長:三村 明夫)と日鉄防蝕株式会社(社長:村田 稔)が共同開発したTP工法(チタンカバー方式のペトロラタムライニング工法)が、今年3月、電源開発株式会社石川石炭火力発電所(沖縄県石川市)の海外炭受け入れ桟橋の既設鋼管杭の防食補修工事(被覆工事面積192.9平方メートル、本数12本)に採用されました。

従来、海洋鋼管杭の防食工法としては、鋼管杭に石油系ワックスであるペトロラタムテープを巻きつけ被覆し、FRP(繊維強化プラスチック)カバーを施す工法(FRP防食法)がありましたが、TP工法は、カバーにチタンを使用することで、防食システムの長寿命化を可能にしました。桟橋や埠頭などの基礎として使用されている既設鋼管杭の水中から干満帯・飛沫帯への防食方法として、従来のFRP防食法とほぼ同額で高寿命化(30-40年)を実現でき、官庁及び民間で採用されはじめ実績を増してきております。

今回の電源開発株式会社石川石炭火力発電所の工事は、電力会社で初採用となります。(電源開発(株)から開発工事(株)が受注し、日鉄防蝕(株)が施工を実施しました。)

本工法はメンテナンスの低減と長寿命化によるライフサイクルコスト低減を実現した時代のニーズに合った新工法であり、現在までの施工実績は25物件、総施工面積は2、984平方メートルに及びます。また一昨年から北海道開発局苫小牧港西工区北埠頭岸壁で本格採用されています。
今回の電力向け初採用を契機に、全国ベースでの営業活動を強化していきます。

 連絡先 広報センター 菅家 03-3275-5021


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