「ひょうごエコタウン構想」承認に伴う廃タイヤガス化リサイクル(広畑)

2003/04/25

 このたび新日本製鉄株式会社(代表取締役社長:三村明夫)広畑製鐵所は、兵庫県における「ひょうごエコタウン構想(*1)」が、平成15年4月25日付にて国からエコタウン(*2)承認を受けたことに伴い、その中核事業に位置づけられている廃タイヤガス化リサイクルにつき、当社も出資する関西タイヤリサイクル株式会社を通じ、参画していくこととなりました。(今回の兵庫県エコタウンの認定は近畿では初めて、全国では18番目となります。)
 本事業は、使用済みタイヤを外熱式キルンにより熱分解し、ガス、油、鉄ワイヤー等を回収して、製鉄所等で再利用するものです。広畑製鐵所におきましては、本事業の早期着手に向け、実証試験を重ねてまいりました結果、これまでにガス化リサイクル技術を確立しました。これにより、当所独自のプロセスであるSMP(*3)にて既に実施している月間5千トン程度での廃タイヤの再利用に加え、更に月間5千トン程度の廃タイヤを資源として活用することが可能となり、今後広域的な廃タイヤ等のリサイクルに貢献していく予定です。
 今回の国の兵庫県エコタウン認定を契機として、広畑製鐵所の持つ鉄鋼製造プロセス等、既存のインフラを最大限に活かし、引き続き循環型社会の構築に積極的に貢献していく考えです。

(*1)「ひょうごエコタウン構想」について
 兵庫県が有する産業・物流基盤を最大限に活用し、既存の工場に隣接してリサイクル施設を設けるとともに、動脈産業との連携や海上輸送の活用等により、効率的なリサイクル事業を推進し、県内外の廃棄物処理・リサイクルに関する課題にも対応した広域的な連携による資源循環体制の構築を目指した構想です。
(*2)エコタウンについて
 平成9年度に国が創設した制度。「ゼロ・エミッション構想」を基本として先進的な環境調和型まちづくりを推進することを目的としております。都道府県の策定したエコタウンプランに独創性があり、環境保全上効果があるとして国に承認された場合、その中核的な事業に対し、国庫補助金が交付されることになっております。
(*3)SMP(Scrap Melting Process = 冷鉄源溶解プロセス)について
 スクラップなどの冷鉄源を原料として溶銑を製造するプロセス。溶解製造工程は高炉法と同じであり、同一品質の鋼が製造可能です。

○お問い合わせ先
広畑製鐵所 総務部 マネジャー 中島 (なかしま)TEL0792-36-1110


このページの上部へ

ここからフッター情報です