廃プラスチックに関するコークス炉活用の再生利用認定を取得

2003/04/14

 このたび新日本製鉄株式会社(代表取締役社長:三村明夫)は、平成15年3月31日付をもって廃プラスチックに関する国の再生利用認定(*1)を取得しました。
 これまで当社は、平成12年度から室蘭、君津、名古屋、八幡の4製鉄所において「容器包装リサイクル法」に則って、既存の鉄鋼製造設備であるコークス炉を活用することにより、これまでリサイクルできずにゴミとして焼却されてきた家庭から排出される容器包装プラスチックの再生利用を行ってきました。(2*)
 今回「再生利用認定」を受けたことによって、容器包装以外のプラスチックや産業廃棄物プラスチックについても、排出者からのご要請に応じて広く再生利用することが出来るようになったものです。
 当社の処理能力は全国4所合計で15~17万トン/年であり、引き続き循環型社会の構築に積極的に貢献していく考えです。

(1*)再生利用認定制度について
一定の廃棄物の再生利用について、その内容が生活環境保全上の支障がない等の法令上の基準に適合していることを環境大臣が個別に認定する制度。認定を受けた者は、廃棄物処理業及び廃棄物処理施設設置の許可を不要とする制度。これにより、資源循環の促進に大きく寄与するものと考えられます。

(2*)コークス炉による廃プラスチック有効利用について
コークス炉の有効活用は、異物を除去し減容成形する「事前処理工程」とコークス炉による「熱分解工程」から構成されています。
事前処理工程は、自治体が回収した家庭用容器包装廃プラスチックの異物除去装置、破砕機、減容成形機等から成り、造粒物をコークス炉へ投入可能な品質・サイズを整えます。
熱分解工程では、既存のコークス炉にプラスチックを装入し約1200℃で高温乾留して、炭化水素油(40%),コークス炉ガス(40%),コークス(20%)といった安定的な物質に熱分解し、ほぼ100%有効利用します。この方式は、プラスチックを高温で乾留するため、有害物質の残留もなく、既存の設備を有効利用しているため、再生品の品質や安全性、市場性に優れています。

○お問い合わせ先
技術総括部技術総括グループ マネジャー 鍬取(くわとり) 03-3275-5540
以上


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