光製鉄所 ステンレス棒線設備の改造について

2003/02/13

新日本製鐵株式会社(社長:千速 晃)は、平成14年11月、ステンレス事業部光製鐵所(取締役所長 江藤哲雄)のステンレス棒線工場の精密圧延機設置工事を完了、営業運転を開始しました。
現在、順調に操業を続けており、1月までに新プロセスでの累計生産量は約3万トンに達しました。

光製鐵所ステンレス棒線工場は平成7年9月に、加熱・粗圧延プロセス改善工事(ウォーキングビーム式加熱炉・インダクションヒーター・傾斜圧延機の導入)を完了しましたが、今回の精密圧延機導入により、ステンレス線材・棒鋼製品の一層の品質改善が可能となりました。

今回の新プロセスは、中間圧延機後面のプレフィニッシングミルを、従来のツーロールタイプ圧延機から、最新鋭のスリーロールタイプ精密圧延機にリプレースするもので、以下の効果があります。

[1]製品寸法精度向上
 線材製品の寸法精度(偏径差)が、大幅に向上致しました。(偏径差:当社従来材比 1/2)

[2]納期短縮
 サイズ変更に伴うロール組み替え作業が、従来の「ロールチェンジ方式」(※1)から「ブロックチェンジ方式」(※2)に変更されたことで、大幅な時間短縮を可能としました。そこで、月内での 1サイズ当り の圧延チャンス(回数)を 従来より増やすことができますので、納期の大幅な短縮が可能となりました。

[3]太径線材・棒鋼のサイズフリー圧延
精密圧延機仕上げとなります太径線材・棒鋼につきましては、従来困難でありましたサイズフリー圧延(※3)も可能となりました。

当社は、今後とも 品質向上と納期の短縮等により、お客様満足度の一層の向上に努めてまいります。

(※1)ロールチェンジ方式:ロール1本単位で取り替えるため、作業時間が長い。
(※2)ブロックチェンジ方式:ロールセットをブロックとして取り替えるため、作業時間が短い。
(※3)サイズフリー圧延:サイズが連続的に可変で、製造可能範囲内で自由にサイズ設定が可能。

〈詳しい資料はこちら〉


このページの上部へ

ここからフッター情報です