オーストラリア バスガスプロジェクト向け電縫ラインパイプの受注

2003/02/03

新日本製鐵株式会社(社長:千速 晃)はこのたび三井物産株式会社(社長:槍田 松瑩)を通じ、オーストラリアの工事会社であるクラフ社(Clough Engineering Limited)より、バスガスプロジェクトの天然ガス輸送用海底パイプラインに使用される約19千トンの電縫鋼管を受注致しました。(規格X65、外径14インチ、耐サワー仕様付き、納期2003年2月~6月)

本プロジェクトは、オーストラリア・ビクトリア州沖(タスマニア島北部海域)のヨーラ(Yolla)フィールド(本パイプラインのオペレーターであるオリジンエナジー社(Origin Energy Resources)、三井物産他が権益を保有)より産出される天然ガス( 約7億立方メートル/年)を、約147キロメートルの海底パイプラインで陸上処理施設まで輸送し、更に約32キロメートルの陸上パイプラインを通じてオーストラリア国内に供給するものです。

新日鉄は本件受注に先立ち、ビクトリア州ポートキャンベルからサウスオーストラリア州アデレードまでの陸上をガス輸送するシーガスパイプライン(全長約680キロメートルのうち約260キロメートル分、規格X70、外径18インチ、約30千トン)も電縫鋼管で受注しており、オーストラリア南東部のエネルギー需要の増大に応える2件の大型幹線パイプライン用電縫鋼管を相次いで供給することになります。

また、大型海底天然ガスパイプライン向け電縫鋼管としては、昨年のシェル/ゴールデンアイプロジェクト(北海、規格X65、外径20インチ、耐サワー仕様付き、約18千トン)の受注に続くものであり、厳格仕様での連続受注となります。

新日鉄は、長年にわたる鋼管製造の知見をベースに、厳しい環境に耐えうる溶接部信頼性と経済性に優れた高品質の電縫鋼管を数多く供給し、需要家の高い評価を得て参りました。このたび受注した鋼管も、高強度かつ耐サワー特性に優れ、海底での敷設にも耐えうる溶接部信頼性を併せ持った技術的難易度の非常に高い電縫鋼管で、クラフ社より厳格な品質保証、並びに短納期対応が要求されました。新日鉄は、製鋼から造管までの優れた一貫製造技術を駆使しつつ、短納期に対応することでクラフ社の高い評価を得ました。

新日鉄はこうした厳格仕様での受注実績を足がかりとして、今後とも継続的に高品質の電縫鋼管販売を積極的に行ってまいります。


お問い合せ先: 広報センター 菅家 03-3275-5021

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