新日本製鐵(株)と住友金属工業(株)のステンレス事業統合の主要施策について

2003/01/27

新日本製鐵株式会社(所在地:東京都千代田区、社長:千速 晃、以下「新日鐵」)と住友金属工業株式会社(所在地:大阪市中央区、社長:下妻 博、以下「住金」)は、昨年末に両社ステンレス事業を統合することを決定し、両社間でそのための基本契約書を締結致しました。
現在両社で、事業統合に関わる諸準備に着手しておりますが、統合に伴い実施する主要施策につき、お知らせ致します。
1.お客様へのサービス対応力の強化
2.生産・設備体制の効率化
3.管理間接コストの削減
4.その他コスト削減

具体的な内容は以下の通りであります。


1.お客様へのサービス対応力の強化
 両社独自商品の相互補完等による商品メニューの拡充、輸送効率の改善によるデリバリー対応力強化、東西の生産拠点の最適活用による品質対応力強化等を通して、お客様各位のニーズにより一層応えうる営業・生産両面での対応力向上を図ります。

2.生産・設備体制の効率化
1)冷延薄板関連
(1)品種集約
製造品種の生産を集約、集中生産することで生産効率化を進めてまいります。 
(例:普通鋼プロセスを活用したタンデム冷延材(クロム系)の八幡集約)


(2)生産設備集約
上記の品種集約と合わせ、以下の生産設備集約を実施致します。
[1]住金は、鹿島のZM系冷間圧延機及びAP設備(焼鈍・酸洗)各1基を休止。
(平成16年度2/四期末を目途)
[2]新日鐵は、光のZM系冷間圧延機及びBA設備(焼鈍)各1基でのステンレス製造を中止。
(平成15年度4/四期を目途)
[3]現行の八幡・鹿島2ミルでのタンデム冷延材の製造体制を八幡に集約。
(平成16年度2/四期末を目途)
2)厚中板関連
現行の八幡・鹿島2ミル体制を、八幡に集約致します。これに伴い住金は、鹿島の厚板精整ラインを休止致します。(平成15年度4/四期末を目途)

かかる生産・設備体制の効率化に伴い、今後お客様各位には、新たな設備体制にて生産した製品の購入をお願いすることとなります。両社は、そのために必要となる品質確性等の円滑な実施に万全を期す所存であります。

3.管理間接コストの削減
事業統合に伴う管理部門のスリム化や、ステンレス事業に相応しい業務運営の構築等により、管理間接コストを削減致します。また営業部門及び研究開発部門等については、お客様サービスの充実と共に規模を生かした効率向上を図ります。

4.その他コスト削減
物流・資材等の調達コスト等についても、徹底した効率化を図ります。


以 上

本件に関するお問い合わせは以下にお願いいたします。
新日本製鐵株式会社  秘書部広報センター TEL 03-3275-5022
住友金属工業株式会社 広報・IR部広報グループ
TEL 03-4416-6115


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