新日本製鐵(株)・住友金属工業(株)間の熱延鋼板協力、更なる連携強化と相互出資に関する協定締結

2002/11/14

新日本製鐵(株)(所在地:東京都千代田区、社長:千速 晃)と住友金属工業(株)(所在地:大阪市中央区、社長:下妻 博)は、本年2月に、双方の競争力強化を目的に相互連携を行っていくことに合意し、今日まで、具体的な連携施策を検討してまいりました。


 住友金属工業(株)は鉄鋼事業の抜本的競争力強化の為、和歌山製鉄所の薄板生産体制の構造改革に関する検討を行ってまいりました。
 その結果、住友金属工業(株)は、和歌山製鉄所の薄板生産体制の構造改革に関しては、2004年度末に和歌山製鉄所の熱延ミル・タンデム冷延ミルを休止することを決定し、薄板量産品の生産を鹿島製鉄所に集中する一方、和歌山製鉄所では、レバース冷延ミル・連続メッキミル・電磁鋼板製造ラインでの薄板高級品の生産に特化することにより、効率的な薄板生産体制を確立していくことを決定いたしました。
 また、和歌山製鉄所の鉄源工程の有効活用に関しては、中国鋼鐵(CSC)グループへ
の半製品(スラブ)供給を、現状の年間60万トンから2005年度には180万トン程度に拡大すること、加えて、和歌山製鉄所の鉄源工程の共同事業化について協議を開始することを住友金属工業(株)と中国鋼鐵(CSC)殿の間で合意いたしました。

 今般、両社は、住友金属工業(株)の和歌山製鉄所の熱延ミル休止に伴い不足となる熱延鋼板については、新日本製鐵(株)が供給協力を行うことに合意いたしました。なお、(株)神戸製鋼所も住友金属工業(株)向けにその一部を供給することとなっております。

同時に、新日本製鐵(株)と住友金属工業(株)が従来から検討してきた[1]君津製鉄所および鹿島製鉄所間でのコストダウンに向けた相互協力、[2]高炉改修時・緊急時の鉄源及び下工程での相互融通、[3]原料/資機材購買及び物流面での相互協力等の連携施策については、今後、迅速かつ強力に進めるとともに、新たに、それぞれの関係会社間で体質強化のための連携施策についても、検討を推進していくことといたします。


また、これらの連携施策の推進のため、新日本製鐵(株)と住友金属工業(株)は相互出資(それぞれ約50億円程度)に関する協定を締結いたしました。



なお、従来から検討を行ってきましたステンレス事業の統合については、平成15年10月実施を目途に進めてまいります。


                                 以上

 本件に対するお問いあわせは以下にお願いいたします。
  新日本製鐵(株) 秘書部広報センター    TEL 03-3275-5022
住友金属工業(株) 広報・IR部広報グループ TEL 03-4416-6115  


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