静電気の発生を防ぐ「帯電防止型ビューコート」新発売

2002/11/06

新日本製鐵株式会社(社長:千速 晃)は、静電気が発生しにくい塗装鋼板「帯電防止型ビューコート」の本格販売を開始致します。
 
当社は、外観が美麗で加工性・成形性にすぐれた高級塗装鋼鈑「ビューコート」を平成4年から製造・販売しておりますが、エアコン室外機や石油ファンヒーターの外板等の電機分野を中心に国内外で広くご使用いただいており、現在では月間5000トンを生産しております。

 当社はこのたび、「ビューコート」の塗膜を特殊なものとすることで、静電気が発生しにくい「帯電防止型ビューコート」を開発し(特許出願中)、シャープ株式会社(社長:町田 勝彦)殿の冷蔵庫側板に採用されました。
冷蔵庫等家電製品の製造工程においては、ベルトコンベアーやゴム吸盤などで塗装鋼板またはその加工部品を運搬する際、摩擦により静電気が発生しゴミが付着するため、拭き取りやゴミ付着防止のための作業が必要となり、問題となっておりました。
「帯電防止型ビューコート」は、静電気の発生を抑えゴミの付着を減少させ、切断加工や製品組立時の省工程・省力化に大きく寄与することができました。
当社が行った実験(ゴム吸盤に塗装鋼鈑を接着・剥離させて帯電電圧を測定する)の結果でも、「帯電防止型ビューコート」は「一般型ビューコート」との比較で、1/4の帯電にとどまることが確認されております。

また完成後の電機製品に対しても、静電気は内部の精密電子機器等に悪影響を与え誤作動の原因になったり、ゴミが付着することで製品の外観を損なう原因にもなります。「帯電防止型ビューコート」は、こうした問題の解消にもつながります。

「帯電防止型ビューコート」の加工性や成形性、耐薬品性などの基本性能は「一般型ビューコート」と同等であり、クロメートフリー化も可能です。今後、OA機器やAV機器関係も含め、塗装鋼板が広く使われている家電関係を中心に拡大が期待できます。
 

お問い合わせ先: 広報センター 菅家 03-3275-5021

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