サハリン-1陸上・海底パイプラインプロジェクトの受注

2002/10/15

新日本製鐵株式会社(社長 千速 晃)エンジニアリング事業本部(本部長 小山 巌 )(以下新日鐵とする)は、新日鉄のロシア石油ガス建設事業推進のための子会社であるNSネフテガスストロイ(以下NSNGSとする)とともに、このたびサハリンー1コンソーシアムのオペレーターであるExxon Neftegas Ltd社(以下ENLとする)よりサハリン―1陸上・海底パイプライン建設工事一式(設計・調達・施工・試運転)を受注いたしました。

また、新日鐵及びNSNGS社はロシア最大の石油会社であるLUKoil社の建設部門子会社、LUK oil-Neftegazstroy社(以下LNGSとする)を主要なサブコントラクターとして起用することとしました。このLNGS社は他のロシア企業と共に、本工事契約総額の約70%を遂行することになります。

新日鐵代表取締役副社長、小山 巌(エンジニアリング事業本部長)は契約調印に際して、「新日鐵はENL社、及びサハリン―1コンソーシアムメンバーと共に、またロシアLUKoil社と共にこの非常に重要な建設工事に参画できる機会を得たことを大変光栄に感じている。本建設工事は高いロシアンコンテンツへの対応が重要なポイントであるが、LNGS社を起用することによりロシア企業起用比率を大幅に高めることができた。」とコメントしました。

本工事はサハリン島東部海上のチャイヴォ鉱区に設置されるオーランプラットフォーム、及びオドプト鉱区より生産される原油を陸上生産設備(OPF)経由にて海底及び陸上パイプラインにてサハリン島を横断、タタール(間宮)海峡を経て大陸側に輸送し、原油貯蔵出荷基地まで運ぶ陸海パイプラインの建設工事です。

新日鐵は1970年に旧八幡、富士製鉄両社の合併により設立された、世界をリードする製鐵会社であると同時に、アジアにおける一流の海洋石油・ガス生産関連設備及び原油タンク等陸上設備のエンジニアリング・建設会社としての地位を築いており、今回は製鉄、エンジニアリング、建設面にわたる高い総合力が評価され、この大型建設工事受注に結びついたといえます。

サハリンー1プロジェクトはロシアにとって最大の外国からの直接投資によるプロジェクトであり、本開発により23億バーレルの石油および17兆立方メートルの天然ガス生産が計画されています。
サハリン―1開発は4つのフェーズに別れ、今回の第1フェーズでは約40億ドルの投資により石油生産および一部のガスをロシア国内に供給することになっており、2005年末の石油生産開始、約25万バーレルまでの生産量確保を予定しております。

なお、サハリン―1コンソーシアムはENL(出資30%)の他、日本のサハリン石油・ガス開発(株)(SODECO、30%)、インドONGCヴィデシュ社(20%)及びロシア2社(サハリンモルネフテガス、11.5%、RN-Astra、8.5%)により構成されています。

 新日鐵は、本プロジェクトの受注を足がかりとして、今後継続的開発が予定されている同地域の原油・ガス開発に積極的に参画し、また既に拠点を確立している東南アジアでの事業拡大含め、石油・天然ガス開発関連事業の規模拡大に更に努めていく所存です。




新日鉄エンジニアリング(株)広報室 TEL03-3275-6030
  または ウェブサイトwww.sakhalin1.ruをご参照ください。


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