中国におけるスチールハウスの合弁事業開始

2002/09/29

新日本製鐵株式会社(社長 千速 晃)、トヨタ自動車株式会社(社長 張 富士夫)、三菱商事株式会社(社長 佐々木 幹夫)の三社は、中国 北京市の住宅建材メーカー 北新建材(集団)有限公司(董事長 宋 志平)と合弁で、中国においてスチールハウス(薄板軽量形鋼造技術による住宅)事業を展開することとし、9月29日 北京市において合弁契約を締結致しました。

中国では、現在、持ち家促進政策のもと、中国全土で年間1,000万戸(日本の10倍規模)の住宅整備計画が進められており、低層住宅の需要も拡大しております。また、従来多用されていたレンガの使用は耕地保護・大気汚染防止のため2003年より禁止されることとなっており、代替工法の確立が急務となっています。
中国を代表する建材メーカーである北新建材は、[1]レンガを用いず、木材の伐採も抑えられるなど環境に優しく、[2]耐久性・断熱性等の住宅品質にも優れている、とスチールハウス工法を高く評価し、本年3月12日に新日鉄とスチールハウス工法のライセンス契約を締結しました。北新建材の子会社である北新房屋有限公司が同工法による住宅事業を展開することとなり、北京にスチールハウス用パネルの製造工場を建設準備中です。

北新建材は、スチールハウス工法による住宅事業の本格展開にあたり、同分野において知見のある日本企業との強固なパートナーシップ確立のために、日本側3社に北新房屋有限公司への出資を求めてきました。

3社はこれに応じ、新日本製鐵10%、トヨタ自動車7.5%、三菱商事7.5%と3社合計で25%の出資を行うこととしました。

なお、日本において新日本製鐵はスチールハウス工法のリーディングカンパニーとして、ニッテツスーパーフレーム工法の商品名で急速に事業拡大中です。トヨタ自動車は、2000年7月に新日本製鐵と共同開発したスチールハウス住宅をVieα(ヴィーアルファ)シリーズの商品名で発売以来、スチールハウス戸建住宅メーカーのトップとして事業拡大を図ってきております。三菱商事は北新建材との長年に渡る友好関係を維持しており、日本での多くの建材メーカーとの強い絆を中国での住宅事業に活かす予定です。


新会社の住宅事業は、北京・上海・広州などの沿海部大都市において、初年度1500戸規模からスタートし、5年後には中国全国で年間1万戸以上を目指してまいります。出資各社の知見と先進的・実用的技術を有機的に統合して、中国国民の要求する高品質で省エネルギー性に優れた工業化住宅を供給し、併せて環境の維持・改善を通して中国社会に貢献していきたいと考えております。

<合弁会社の概要>
名称 :北新房屋有限公司
(日本名:北新ホーム有限公司、英語名:BNBM HOME CO.,LTD.)
所在地 :北京市海淀区西三旗
従業員数 :275人
事業内容 :スチールハウスの建築等
代表者 :李 鴻興(董事長)
資本金・出資比率:

資本金 2億人民元(約30億円)
出資比率
(現在)
北新グループ(北新建材(集団)有限公司および北新集団建材股分有限公司)  100%

(三社出資後)
北新グループ     75%
新日本製鐵      10%
トヨタ自動車    7.5%
三菱商事      7.5%

<北新建材(集団)有限公司の概要>
名称 :北新建材(集団)有限公司(Beijing New Building Materials Co., Ltd)
所在地 :北京市海淀区西三旗
従業員数 :1860人(グループ全体)
設立 :1979年
資本金 :337百万人民元(約50億円)
代表者 :宋 志平(董事長)
主要製造品目(傘下企業):石膏ボード、ロックウール、天井版、鉄骨、サッシ、塗料等(石膏ボード、ロックウール、軽量鉄骨は北京地区で60%のシェア)

以上

連絡先:
新日本製鐵株式会社  広報センター 菅家 03-3275-5021
トヨタ自動車株式会社 広報部 / 東京本社  03-3817-9111~6
                  本社    0565-23-1520~4
                 名古屋   052-952-3461~3
三菱商事株式会社   広報部      判治  03-3210-2104


このページの上部へ

ここからフッター情報です