自動車技術展でスチール製超軽量車プロジェクト成果を展示

2002/07/16

新日本製鐵株式会社
NKK
株式会社神戸製鋼所

 「ULSAB-AVCプロジェクト」は、世界の鉄鋼会社33社が共同で推進した、スチールによる自動車軽量化プロジェクトです。

スチールによる自動車軽量化プロジェクトについては、ボディの軽量化プロジェクト「ULSAB」(1994年~1998年)を端緒として、ドア等の軽量化プロジェクト「ULSAC」(1997年~2000年)、サスペンションの軽量化プロジェクト「ULSAS」(1997年~2000年)がそれぞれ成果を発表してきました。
1999年に開始された「ULSAB-AVC」は、これらプロジェクトの集大成として推進され、本年1月30日に成果発表を行い、車両全体に高性能・高強度鋼材を利用することで、自動車の大幅な軽量化による燃費の向上と、高い衝突安全性、さらに高いリサイクル性と低価格をも併せて実現できることを示しました。

具体的には、「ULSAB-AVC」では1500ccクラスの小型乗用車と2500ccクラスの普通乗用車を対象として、ボディ、エンジン、サスペンションから内装に至るまで車両全体の設計を実施しました。
「ULSAB」では、ハイテン(高張力鋼)の使用比率は64%であったのに対し、「ULSAB-AVC」ではほぼ100%の部品にハイテンを適用しました。その結果、2004年に基準の厳格化が予想される、欧米での衝突安全テスト(NCAP;New Car Assessment Program)で「4つ星」または「5つ星(最高の等級)」の高い評価を得ながら、軽量化により、排出ガスについても140g/km以下のCO2排出規制をクリアーすることができることを示しました。

このULSAB-AVCプロジェクトの開発成果が、7月23日~25日にパシフィコ横浜・展示ホールで開催される「自動車技術展」(人とくるまのテクノロジー展2002)において映像と解説パネルにより詳細に紹介されます。さらに、7月25日にパシフィコ横浜・5階小ホールで開催される2002材料フォーラムの中で、ULSAB-AVCの日本メンバーである、新日鉄・NKK・神戸製鋼の3社から講演を行うこととなっております。

展示: 7月23日~7月25日 (AM10:00~PM5:00)パシフィコ横浜・展示ホール
概説VTR(50インチの大型画面)、PC(衝突シミュレーション、エンジニアリングレポート)、パネル解説(11枚)、ULSAB-AVC日本委員会委員による解説
講演: 7月25日 パシフィコ横浜・5階小ホール
10:45~11:15 ULSAB-AVC成果報告I 新日本製鐵 栗山 幸久
11:15~11:45 ULSAB-AVC成果報告II NKK   吉武 明英
11:45~12:15 ULSAB-AVC成果報告III 神戸製鋼所 岩谷 二郎
(※桜木町駅バスのりば(10)後方より無料シャトルバス運行)
関連ホームページ:(自動車技術展) http://www.jsae.or.jp/04exhb/exhibit.html

連絡先:
新日本製鐵株式会社 秘書部 広報センター 菅家 03-3275-5021
NKK         秘書部広報企画グループ 今井 03-3217-2123
株式会社神戸製鋼所コミュニケーションセンター浜田 03-5739-6010


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