新日鉄のスチールハウス工法 中国で大規模展開へ
2002/03/12
新日本製鐵株式会社(社長:千速 晃)のスチールハウス工法が、中国 北新建材(集団)有限公司(北京市、董事長:宋 志平)にライセンス供与され、中国において大規模に展開されることとなりました。
中国では、1998年に公的住宅の建造が中止されて持ち家促進の政策がとられており、2001年から2005年までの間、日本の住宅新築の10倍規模の、年間約1000万戸の住宅整備計画が進められています。
こうした中で、従来中国における住宅建築に多用されていたレンガの使用については、耕地保護および大気汚染防止の視点から2003年より禁止されることとなっており、代替工法の確立が急務となっていました。
北新建材集団は、1999年の中国優良ベスト100社に選ばれる中国最大の建材メーカーで、軽質壁材、保温吸音材、キッチン用品、建築プラスチック製品から家具、フローリング、暖房システムなどの10系列、100種類あまりの製品開発と生産を行っています。 国家520社重点企業のひとつでもあり、1997年には北新建材株式会社を設立し、同年深せん証券取引所に上場しました。
これから、北新建材集団は新日鉄方式のスチールハウスで年間三万戸以上(北京10,000戸/年、上海10,000戸/年、深せん10,000戸/年)、売上高100億人民元(1500億円強)の住宅事業展開を計画しています。当初は、北京市に2,600戸相当の能力を持つ工場を建設してスタートします。
同社は、レンガを用いず、木材の伐採も抑えられるなど環境に優しく、耐久性・断熱性等住宅品質に優れた新日鉄のスチールハウス工法を極めて高く評価し、今後の中国の住宅建設のスタンダードになるとの確信をもってライセンス契約に至りました。
新日鉄は、北新建材集団との提携のもと、スチールハウス工法の中国における広がりを期待しております。
連絡先 北新建材(集団)有限公司 駐日事務所 李 樹林 03-3822-7831
新日本製鐵株式会社 広報センター 菅家 03-3275-5021
(参考)北新建材(集団)有限公司について
名称 :北新建材(集団)有限公司(Beijing New Building Materials Co., Ltd)
所在地 :北京市徳外西三旗
従業員数 :1860人
設立 :1979年
資本 :30,141万人民元(45億円)
代表者 :宋 志平
主要製造品目 :石膏ボード、ロックウール、天井版、鉄骨、サッシ、塗料等
(石膏ボード、ロックウール、軽量鉄骨は北京地区で60%のシェア)
沿革
1979年 とう小平主席の指示で北京北部に新型建材工場設立
1980年~ 無機天井材、石膏ボード、パイプ製造開始
1990年代 傘下企業を設立し、全国規模に事業展開
1994年 中国市場経済対応ベスト100企業のひとつに選ばれる
1995年 ISO9002認定取得
1997年 深せん株式市場に上場
1998年 新規分野への事業拡大
1999年 中国経営優良ベスト100企業に選ばれる。
3新企業(新材料、新企業、新思想)と評価される。