新日本製鐵(株)と住友金属工業(株)の提携

2002/02/27

新日本製鐵株式会社
住友金属工業株式会社

 本日、新日本製鐵株式会社(所在地:東京都千代田区、社長:千速 晃)と住友金属工業株式会社(所在地:大阪市中央区、社長:下妻 博)は、双方の競争力強化のための相互連携を実施していくことに合意いたしました。今後、両社メンバーからなる「連携推進委員会(仮称)」を設置し、具体策の検討を進めていくことになります。
 本件は、今後の鉄鋼需要の変動や国際的な競争激化へ対応していくため、両社が協力して連携施策を実行し相互にメリットを享受することを狙いとしたものです。

 現時点で検討を合意している提携内容は以下のとおりです。今後の協議の中で、相互にメリットが認められる分野が合意できれば、適宜追加していく予定です。

【提携内容】

1.鉄源および下工程分野での相互協力

[1]住友金属工業株式会社は鉄鋼事業の抜本的競争力強化のため、
和歌山製鉄所の薄板生産体制の構造改革に関する検討を行う。
新日本製鐵株式会社は、上記に対応した協力策について、住友金属工業株式会社
と共同で検討を行う。

[2]上記[1]の対応に伴い、住友金属工業株式会社は同社和歌山製鉄所の鉄源設備の有効活用に関し検討を行い、新日本製鐵株式会社はそれに協力する。

[3]両社は、高炉改修時や緊急時の鉄源の相互融通策ならびに下工程での相互融通策についても必要に応じ検討する。

2.ステンレス鋼板事業での相互協力

両社は、ステンレス鋼板事業の収益力強化のため、共同事業化も視野に入れた体質強化策を検討する。

3.コストダウン推進のための相互協力

[1]製品物流面
製品物流分野におけるコストダウンを図るため、中継基地・船舶・トラック等、の運用に関しての相互協力を推進する。

[2]原料調達面
原料購入コストおよび保管コストの削減を図るため、相互協力を推進する。

[3]近隣事業所間
製鉄所の運営に関する諸コストの削減を図るため、両社(含むグループ会社)の近隣事業所間(君津製鉄所/鹿島製鉄所)で、相互協力を推進する。

以上の各分野における連携施策の検討・実施により、両社はそれぞれ独立の会社として従来通りの競合関係を維持しながら、同時に各々の競争力を強化するための協力関係を構築していくこととなります。

以上

本件に関するお問い合わせは以下にお願いいたします。
新日本製鐵株式会社 秘書部広報センター TEL03-3275-5022
住友金属工業株式会社 総務部広報グループTEL03-4416-6115


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