自動車シート部品用100キロ級冷延鋼板ハイテンの開発

2001/11/14

 新日本製鐵株式会社(社長:千速 晃)は、加工性に優れる自動車シート部品用の引張り強度100キロ級(980MPa)冷延鋼板ハイテンを開発しました。大手自動車メーカーにおいて採用され、自動車シートの軽量化に対応した商品として今後の適用拡大が期待されます。

  自動車の軽量化を促進するため、シート部品についても適用されるハイテン材の高強度化が進められております。一般に、引張り強さが80キロ級(780MPa)以上の「超ハイテン材」の場合、材料に求められる延性、形状凍結性、曲げ性、伸びフランジ性等々の加工特性を満足するため、目的に応じた金属組織制御により製造する手法が採られています。
今回対象とした100キロ級ハイテン適用のシート部品は、これらの加工特性の中で、延性および形状凍結性と、曲げ性および伸びフランジ性といった冶金的には相反する特性を同時に要求される厳しい加工条件であり、新たな材料開発課題を克服する必要がありました。
本商品は、連続焼鈍ラインでの加熱~冷却プロセスの高度な技術活用により緻密な冶金組織制御を実現し、それらの相反する特性を両立させています。
  
  一方、米国における合弁事業のパートナーであるイスパットインランド社は、当社と連携して種々の高機能ハイテンの開発を進めており、グローバルな供給要請にも対応出来る見込みであります。



連絡先 薄板管理Gr. 澤入 03-3275-5545
    広報センター 菅家 03-3275-5021


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