「環境報告書2001」の発行

2001/09/19

近年、さらに複雑化する環境問題に対し、新日鉄は、高い企業価値を実現するため、社の経営資源を結集することはもとより、需要家、株主等との環境に関わるコミュニケーションを促進するためER(Environmental Relations環境リレーションズ)活動を積極的に展開しております。その結果、世界有数の環境先進企業として認知され、米国イノベスト社の環境格付けにおいて最上位のトリプルA(AAA)の評価を受けております。
環境報告書は、このような当社の環境コミュニケーション活動の中核をなすものと位置付けており、1998年に国内鉄鋼業で初めて環境報告書を発行し、本年度も2001年度版として「環境報告書 2001」を発行致しました。

4回目の発行となる、2001年度版は、社内外の意見や環境省の「環境報告書ガイドライン ~環境報告書作成のための手引~」等を参考にしつつ、デザイン面も含め内容、体裁を大幅に刷新しました。
体裁面では、「わかりやすく、読みやすいものとする」ことに主眼を置き、字の大きさや記事レイアウト、グラフスタイルなどを見直すとともに、専門用語の解説を各ページに掲載しました。

内容面における具体的な改善点は、以下の通りです。

1. 当社の環境保全活動を一目で理解できる工夫をしました。
[1]2000年度の環境保全活動の目標値と達成状況を巻頭に一覧表としました。
[2]当社が循環型企業であることを高いエネルギー効率や廃棄物処理・リサイクル効率で紹介しました。(副産物の再資源化率99%、水の循環率90%、副生ガスの活用100%)
[3]新日鉄の環境対策の取り組みの変遷を、環境法規制、エネルギー問題、国際動向と対比させて表現しました。

2. 新たな記事を充実しました。
[1]本年度の環境会計の集計結果は、環境設備投資額は326億円、環境保全に係る経費は516億円となりました。環境関連設備投資額は、設備投資総額の約24%を、また研究開発費については、研究開発投入総額の16%を占めています。
[2]環境保全に関する研究開発事例を取り上げました。
[3]循環型社会形成への取り組みとして廃プラスチック利用技術の記事を増やしました。
[4]土壌浄化(栗田工業、IT社との連携)やエネルギーソリューション(六本木ヒルズ開発)等新たな環境ソリューションビジネス分野の紹介を充実させました。

3. 環境コミュニケーション活動の紹介記事を充実しました。
[1] 国際的には、海外技術協力やユジノール社との提携について記載しています。
[2] 地域コミュニケーションに関しては、北九州エコタウンや環境広告(小冊子 「地球にやさしい新・モノ語り」)の例を取り上げました。

この結果、昨年度の34ページから42ページに増ページするとともに、発行時期もできるだけ早い情報開示を目指して、2ヶ月前倒し、9月中旬としました。

今年度も発行部数は、昨年と同様1万部とし、行政、教育機関、需要家、マスコミ等の関係先に配布することに加え、当社のホームページを通じて公開します。英語版は10月末を目処に完成の予定です。
環境報告書は、今後とも毎年1回発行し、環境に関する社会のニーズや法制化の動向を十分踏まえながら、当社の取組姿勢が広くご理解頂けるよう、引続き情報開示の充実を図るとともに、環境パフォーマンスの向上に一層努めてまいります。


(本件に関する問い合わせ先)
新日本製鐵株式会社本社 環境部
丸川グループリーダー TEL 03-3275-7567
古山マネジャー     TEL 03-3275-6706


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