アソミナス社 第1高炉改修工事の完工

2001/08/23

平成13年8月23日
新日本製鐵株式会社


 新日本製鐵株式会社(代表取締役社長 千速 晃)は、日商岩井株式会社(代表取締役社長 安武史郎)と共同で、ブラジル/アソミナス社より同社第1高炉(3,050m3)中間改修プロジェクトをターンキーで受注し(2000年6月)、順調に改修工事を行ってきましたが、先月(7月14日)、予定工期よりも1日短縮して高炉の再火入れを行い、この程無事設備引き渡しが完了しました。 第1高炉は再火入れ後、順調に稼働を続けており、8月上旬にはほぼフル稼働となっております。

 アソミナス社では高炉1基で操業しているため、本改修工事において、改修工期を極力短縮することが要求されました。当社ではこの客先要求に応えるため、過去の改修工事の経験を基に、高炉鉄皮や各種配管を最大限流用する短工期設計及び工事工法を計画しました。ブラジル工事会社の協力の下、工事は順調に推移し、短い予定工期を更に1日短縮するという画期的な成果を残し、先月7月14日、無事再火入れをおこなうことに成功しました。

火入れ後も、新日鐵の操業指導のもと生産は順調に立ち上がり、8月初めには出銑比
2.4を達成すると共に、微粉炭の吹き込み量も160KGを超えるレベルに達するなど、ほぼフル稼働の状態に達しております。また、微粉炭多量吹き込みに伴う高熱負荷対応、短工期達成のために採用した鋳造式銅ステーブ(高炉冷却システム)も非常に安定した立ち上がりとなっています。

 当社プラント事業部では、2000年4月より新たに高炉プラント部を設置、国内外高炉案件の営業活動を強化しました。2001年、2002年の2年間でも国内外で6基の高炉改修を手がける等、順調に業績を伸ばしています。プラント事業部では今後とも国内外の高炉新設、改修案件に積極的に対応していく予定です。
尚、本プロジェクトで、当社の高炉改修工事実績は全世界で65基となります。
<参考>
アソミナス社は、高炉1基を有するブラジル第5位の高炉メーカーで、粗鋼生産能力は約300万トン/年。最終製品はスラブ、ブルーム、ビレット。


お問い合わせ先 
新日鉄エンジニアリング(株)広報室 TEL 03-3275-6030


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