新日鉄 日本で初めて大型(100トン超)・高速構内車両の無人化に成功

2001/07/17

新日本製鐵株式会社(社長: 千速 晃)は、日本車輌製造株式会社(社長: 松田 和久)と共同で、積載重量103トン、走行速度20km/hの、大型・高速構内車両の無人化に日本で初めて成功しました。

従来、製鉄所の構内物流に用いられる無人走行車両は、磁力誘導線の利用によるものが多く、重量・速度が大きくなると応答性の遅れにより修正が効きにくく、積載重量は80トン程度・走行速度は5km/h程度までが限度でした。今回、両社はジャイロセンサーを搭載した自律走行車両を新開発し、上記大型・高速車両の無人化を達成しました。本方式によれば、200トン超クラスの構内大型車両も無人化が可能と期待されています。

開発した無人車両は、当社 光製鐵所で線材工場・出荷倉庫間の線材コイル棟間搬送に使用されております。車両の積載重量は103トン。走行路は製鉄所構内一般道路上の片道350mで、カーブ5ヶ所、人・車横断箇所7ヶ所を含んでおりますが、この間、運転は完全無人です。開発にあたっては、1年を実機走行試験に費やし、路面凹凸、雨天への対応、障害物検知(誤検知の修正)、カーブの走行、フェールセーフ機能等、様々の技術課題を克服しました。本体には各種障害物センサを搭載し、50m先の障害物も検知できるほか、交差点や横断歩道など一般車両・通行者との干渉部ではセンサ・遮断機など安全対策も十分に施されております。

新日鉄では、積載重量100トンを超える大型高速構内車両を100台ほど運行しており、最大のものは280トンに及びますが、今後、本件ノウハウの他製鉄所への展開により、一層の物流効率化を進めていきます。

連絡先 広報センター 菅家 03-3275-5021


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