原燃料輸入決済文書の電子化 ~POSCO社と協力して推進~

2001/07/11

 新日本製鐵株式会社(社長:千速 晃)は、輸入する鉄鉱石・石炭等の原燃料の品代やフレートの決済業務を、昨年度より自社で行っております。(注1)
これら輸入実務では、サプライヤー・船会社等から日々送られてくる各種輸入決済文書(注2)に関わる事務処理が大きなウェイトを占めていますが、このたび、業務の効率化と事務処理コストの削減を図るため、輸入決済で使われる各種文書の電子化を実施することとしました。

電子化にあたっては、Bolero International社が提供するbolero.netを活用します。鉄鋼業界においてbolero.netを活用するのは当社と、今回当社と同時期に活用を始める韓国POSCO社が初めてとなります。昨年8月に戦略的提携を締結した両社は、今回のbolero.net活用にあたって互いに協力していくことで合意しており、電子化された輸入決済文書フォーマットの共通化(鉄鋼原料取引向けのbolero XML DTDの策定)などを共同で進めております。
bolero.netは、インターネット上で貿易文書を送受信できるサービスであり、同サービスの利用者同士においては、B/Lをはじめとする従来の貿易文書と同等の法的効力を実現します。また、標準的な電子文書形式としてbolero XMLを提供しており、取引相手との異なったシステム間のデータ通信が容易なことも特徴です。
bolero.netを活用した輸入決済文書の電子化の適用第一号として、豪州の大手鉱山会社であり既にbolero.netに加入しているBHP Billiton社およびRio Tinto社との取引への適用を両社と検討しており、当社向け原料を輸送する大手船会社も加えて、今年の後半より運用を始める予定です。また今年度末までには、他のサプライヤー・船会社との間の取引きにも順次適用を拡大するべく関係各社に参加を働きかけていきます。

(注1)従来商社に委託していた決済業務をはじめとする輸入実務を行うための子会社として、昨年度に(有)NSリソースネットを設立している。

(注2)各種輸入決済文書
船荷証券(B/L)、海上運送状(SeaWaybill)
請求書、重量証明書、品位証明書、等


(参考HP)http://www.bolero.net/japan/index.htm

連絡先 広報センター 菅家 03-3275-5021


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