West Angelas鉄鉱山鉄道建設に関わるRio Tinto社との合意について

2001/07/02

三井物産株式会社
新日本製鐵株式会社
住友金属工業株式会社

 今般、ローブリバー・アイアンアソシエイツ(「Robe River Iron Associates」以下、”Robe River J/V”)の日本側パートナーと豪州側パートナーは、中断されておりましたRobe River Joint Ventureによる西豪州West Angelas鉄鉱山開発の鉄道建設の再開に関し合意に達しました。 Robe River Joint Ventureは、三井物産株式会社(社長:清水 愼次郎)、新日本製鐵株式会社(社長:千速 晃)および住友金属工業株式会社(社長:下妻 博)の豪州子会社とRio Tinto社を親会社とするNorth社の子会社を、日本側及び豪州側パートナーとする西豪州における鉄鉱石の生産を事業とする合弁企業です。

 去る平成12年12月14日、日本側パートナーは、豪州側パートナー、North社ならびにRio Tinto社を相手取り、Robe River J/VによるWest Angelas鉄鉱山開発プロジェクト鉄道建設の中断および同建設に関する建設契約の解約の試みに対し、同鉄道建設の再開等を求めて訴訟提起しておりました。

・ 今般の合意により、当初West Angelas鉱山から既存Robe River鉄道まで予定しておりました新規鉄道建設は、以下の二段階で建設再開及び実行されることとなりました。

 第一段階として、West Angelas鉱山からHamersley鉄道迄の支線建設、および、既存Robe River鉄道の(港湾から)70km地点からWest Angelas鉱山に向けて部分的な鉄道建設を実行致します。この間、残りの区間は既存Hamersley鉄道を使用して鉄鉱石の運搬を致します。

 第二段階として、West Angelas鉱山の年間出荷量が15百万トンを超えた時点で、日本側パートナーは、残る全区間の鉄道建設をRobe River J/Vとして行う権利を有しております。

・ 又、本協定の下で、Robe River J/VとRio Tinto社は、折半出資により新会社(“Pilbara Rail Company”)を設立し、両社の鉄道を共同運行致します。但し、鉄道資産は、従来通り両社にて別個に所有され、本新会社はその運行のみを行います。

これらにより、Robe River J/Vとしましては、 West Angelasからの出荷開始を2002年下期中の早い時期を目標としております。

なお、本合意は、今後、所定の政府および諸機関の承認を得て発効します。その発効をもって、日本側パートナーは本件訴訟を取り下げることと致します。

 本合意の下で、日本側パートナーとRio Tinto社は、今後とも、Robe River J/Vが独立した鉄鉱石サプライヤーとして存続することを確認致しております。

【「ローブリバー・アイアンアソシエイツ」について】
(1) 参加比率:三井物産33%、新日鐵10.5%、住友金属3.5%、豪州North社53%
(2) 事業内容:Robe River鉱石ならびにWest Angelas鉱石(2002年下期中早期に出荷開始予定)の生産
(3) 操業開始:1972年
(4) 生産規模:(現在)3,000万トン/年 →
(West Angelas開発後)5,000万トン/年
 
【West Angelas鉄鉱石鉱山開発プロジェクトについて】
(1) 所在地:世界有数の鉄鉱石生産地である西豪州北西のピルバラ地区
(2) 確認埋蔵量:
[1] 詳細探査完了済みの初期対象鉱区:4億4,000万トン
[2] 周辺鉱区合計:約10億トン
(3) 2000年3月にWest Angelas鉄道新設を含む開発プロジェクトをJ/Vパートナーの全会一致で決定し、
西豪州政府許可を得て着工した。

                                                                                           以 上
連絡先:三井物産株式会社 広報部 西村 03-3285-7564
新日本製鐵株式会社 広報センター 菅家 03-3275-5021
住友金属工業株式会社 広報部   松井 03-4416-6115


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