新6000系アルミニウム合金板「MX67」が新型スカイラインに採用される

2001/06/19

新日本製鐵株式会社(社長:千速 晃)及びスカイアルミニウム株式会社(社長:平田 英之)は、日産自動車株式会社殿(社長:カルロス ゴーン)と共同で新しい6000系アルミニウム合金板 「MX67」の開発、実用化を進めて参りましたが、このほど開発が終了し、6月18日発表の新型スカイラインのエンジンフードの内外板に採用されました。

自動車ボディーパネル用のアルミニウム合金板としては、従来5000系(Al-Mg系)アルミニウム合金が用いられておりましたが、近年では、ベークハード性(塗装焼き付け時の加熱により強度が上がる特性。高強度化により軽量化が可能となる)に優れた6000系(Al-Mg-Si系)アルミニウム合金が主流となりつつあります。 たとえば平成10年に発売された日産スカイラインGTRでは、軽量化を目的に当社が開発した6000系アルミニウム合金板「TM30」が採用されました。 (平成11年1月11日発表)
しかし、従来の6000系アルミニウム合金板では、プレス成形性の点から、デザイン自由度および採用部位に限界がありました。

今回採用が決まった「MX67」は、従来の6000系に対してCuを適量添加するとともに、Mg、 Siの量をコントロールし、さらに製造プロセスの最適化を図ることで、ベークハード性を維持しながらプレス成形性を改良し、自動車ボディーパネル用材料に求められる特性を高い次元でバランスさせました。

「MX67」は、エンジンフード内外板のみでなく、トランク、フェンダーなどへの適用も可能であり、今後ますます進展する自動車車体の軽量化に貢献する材料として、採用拡大が期待されます。

連絡先 薄板事業部   鳥羽 3275-6061
広報センター 菅家 3275-5021


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