新日本製鐵株式會社とユジノールのグローバル戦略提携契約の締結について

2001/01/23

新日本製鐵株式會社(社長:千速 晃、以下“新日鉄”)とUSINOR(会長:Francis Mer、以下“ユジノール”)は、鉄鋼事業においてワールドワイドな協力関係を強化するため、このたび、『グローバル戦略提携契約(GlobalStrategic Alliance Agreement)』に調印しました。

両社が、それぞれ事業活動を展開する中で、自動車用鋼板・容器用・ステンレス等の分野における需要家のグローバル化への対応が、両社に共通する最大の課題となっていました。そこで両社は、需要家対応力の向上、両社経営資源の効率的活用、研究開発力の強化等を目的に、今般、グローバル戦略提携契約を締結し、全世界規模での両社の協力関係を構築することとしたものです。具体的には、自動車用鋼板分野における事業協力の推進、既存技術のライセンス契約および共同R&D、更には合弁事業・OEM生産等生産面における協力機会の探索、容器用・ステンレス分野における同様の協力の検討、購買面やe-commerceでの協力ならびに環境問題への取り組み等を協同で推進します。

今後、両社は、各々が指名した経営幹部からなる推進委員会を設置し、具体的協力テーマの検討および推進を図ります。

両社は、需要家のグローバル化・世界生産への対応、環境対策・安全対策上材料に求められる軽量化や強度向上等の品質要求高度化に対応するため、需要家との世界的な連携を確保することによって、需要家のニーズに対応し、最適な解決策を提案することが可能な体制を構築します。

自動車鋼板分野については、上記提携の一環として、同分野で世界トップクラスの供給力を有する両社が、具体的な提携契約を締結致しました。今後、既存の製品を相互にライセンスし、共同開発した新製品を双方で製造することによって高技術商品のワールドワイドな供給が可能となります。また、両社がお互いの技術優位性を活かしながら研究開発面で協力・補完または分担することによって、需要家の新商品開発要求に従来より短期間で対応できるようになります。両社は、ワールドカーの生産ならびに自動車メーカーのグローバル化に伴って取り組むべき課題が多い自動車鋼板分野に特に注力する所存であります。


また、両社が今までに蓄積した技術サービス・製品輸送・在庫管理等における種々のノウハウを共有化し、最先端のIT技術を活用すれば、需要家への多面的な貢献が可能になると考えております。


今回の両社による提携関係の構築は、高技術薄板商品のグローバルな生産・供給体制の確立、新商品開発力の強化、各種提案能力の向上等を通じて需要家に十分に貢献できる内容であると確信しております。

以 上


●本件に関するお問い合わせ先
日鐵/秘書部 広報センター 中井
TEL:03-3275-5021


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