環境への取り組み
日本製鉄は、日本経済団体連合会の一員として「経団連生物多様性宣言・行動指針」に賛同し、その宣言および行動指針に基づき生物多様性保全に取り組んでいます。
当社は新日鉄時代の1971年から九州製鉄所大分地区から「郷土(ふるさと)の森づくり」を始めました。その土地本来の植生を調べ樹木を選定し一つひとつ丁寧に植えた苗は、今では広さが約850ヘクタール、高さが30mにも及ぶ豊かな森となり、さまざまな野生動物の姿も見られます。
近年、新たな環境問題となっている磯焼けは、コンブやワカメなどの海藻類が減ることで魚の生育環境も悪くなり、沿岸漁業に大きな打撃を与えます。その一因とされる鉄分の供給不足の解消に向け、製鉄プロセスの副産物で鉄分を豊富に含む鉄鋼スラグと廃木材由来の腐植物質を活用し、鉄分供給ユニットを開発して、海の藻場再生に取り組んでいます。