環境への取り組み
日本製鉄は、鉄の製造工程を活用することで、環境負荷の少ないゼロエミッションの実現や、社内発生物の循環利用にとどまらず、社会や他産業で発生する副産物の再資源化にも積極的に取り組んでいます。
製鉄プロセスで発生する副産物の大半を占める鉄鋼スラグは、省資源・省エネルギーの観点から、セメント原料用、地盤改良用、路盤材用として、ほぼ全量が活用されています。
同じく副産物であるダストも、「RHF(回転炉床式還元炉)設備」や「還元キルン(RC資源循環炉)」により再資源化し、製鉄ダストのゼロエミッション体制を確立しています。
当社は、自治体が一般家庭から回収する容器包装プラスチックをコークス炉を用いて100%再資源化しています。現在、5製鉄所7地区で全国をカバーする受入体制を確立しており、全国で回収される容器包装プラスチックの約3割(20万t)をリサイクルする世界最大級のリサイクルメーカーです。
累計処理量(2000~2022年度)は391万トンとなり、CO2削減量で1,250万トンに相当します。さらに、化学繊維やトレイメーカーとの連携による再生利用認定スキームにより店頭回収された食品トレイもプラスチック等の化学原料にリサイクルしています。