製鉄の先人しのぶ 高橋亦助百回忌法要

2018/03/12






 
 3月3日、釜石市出身で近代製鉄の発展に尽くした技師・高橋亦助氏(1853~1918年)の百回忌と釜石製鐵所従業員物故者を供養する法要が同市大只越町の石應禅寺で営まれました。高橋亦助氏の遺族や釜石製鐵所からは竹内総務部長、澤田製造部長など約50人が郷土の先人の遺徳をしのび「鉄のまち」として力強く歩んでいく決意を新たにしました。

 同市と高橋亦助顕彰会(会長・米田寛所長)が主催し、釜石鉱山田中製鐵所(現・新日鐵住金釜石製鐵所)の初代所長・横山久太郎氏(1856~1921年)の命日に合わせて初めて行われました。参加者は先人の功績を振り返り、静かに手を合わせました。

 高橋亦助氏は、港に専用桟橋を設け、大橋と鈴子との間に、日本では3番目の工部省鉱山寮釜石鉄道を建設し、鉄鉱石を運搬しました。
 1886年には、高炉操業主任として高炉での連続出銑に挑戦し、苦難の末に49回目に成功させました。現在、10月16日は釜石製鐵所の創業記念日となっています。

 港や製鐵所が一望できる同市大町の薬師公園に高炉を模した円筒型の碑が建っています。これは”執念の炎”を灯したことにより、1883(明治16)年の官営釜石製鐵所廃業と釜石大火災で落ち込む市民を勇気づけた高橋亦助氏の顕彰碑で、1958(昭和33)年4月に製鐵所従業員や市民有志によって建立されました。



以 上






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