輸送~貯蔵

日本製鉄グループは、長距離大量輸送を実現する製品・技術の提供を通じて、開発地と消費地をつなぎ、エネルギーの安定供給に貢献しています。

ラインパイプ

ラインパイプには超高水圧に耐えられる特性と、海流や地殻変動などに対しても壊れにくい低温靭性という、2つの性能が求められます。


敷設される海底パイプライン(写真はイメージ)

優れた耐腐食性能を証明

ロイヤル・ダッチ・シェルと共同で、ラインパイプ用スーパー13クロムステンレス鋼管の耐腐食性能を証明しました。製品の提供だけにとどまらず、製品の信頼性向上、現地施工を含めたトータルコスト低減、施工技術を含むソリューションの提供を行っています。

シールドトンネル内 パイプライン

圧力1MPa以上の導管を高圧パイプラインと呼び、河川・湾の横断や山岳地帯、過密な都市部などでは専用の地下トンネルを建設し、その中にパイプラインを敷設します。当社の鋼管製造技術をベースとする溶接技術、長年にわたる実績と技術開発に裏付けられた導管設計、施工技術を元に、高品質な高圧パイプラインを提供します。

タンカー

NSafe®-Hull

金属の延びる性質を独自の成分設計で進化させた高延性厚鋼板「NSafe®-Hull」。従来鋼と同様の施工性(切断・曲げ・溶接・塗装)も実現し、タンカーやばら積船はもちろん、様々な船舶による、より安全・確実な海上輸送を実現します。

NSGP®-1&2

油漏れなどの重大な事故につながる恐れのある原油タンカーのカーゴオイルタンクの腐食を防ぐため、日本製鉄は塗装レスで高い耐食性能を発揮する原油タンカー用高耐食性厚鋼板「NSGP®-1(底板部用)」と「NSGP®-2(上甲板裏部用)」を開発。どちらも微量の合金を添加することで、最大の耐腐食性能を発揮します。

NSSC®2120

日鉄ステンレス(株)の省合金型二相ステンレス鋼「NSSC®2120」(ASTM UNSS82122)は、レアメタルであるニッケルやモリブデンの添加量を削減した省資源性と価格安定性に優れ、海水などの塩化物に対する耐食性を維持しながら、溶接性を大幅改善するとともに、従来鋼に比べ約2倍の強度で軽量化設計を可能にした。

日鉄ステンレス(株)

MARILOY S-400鋼管

海洋での耐食性を高めるために1%のクロムを添加した鋼材です。クロムの添加により表面の錆層が地金への酸素の侵入を抑制する効果をもたらし、普通鋼に対し腐食の進行を半分以下に抑えます。海水配管、海水仕様のガスクーラー、冷却配管および海洋構造物に適しています。

タンク

LNGタンク用極低温用鋼

LNGはマイナス162℃の極めて低い温度で貯蔵されるため、貯蔵タンク用鋼板には極低温でも高い破壊安全性と強度が必要とされます。これらの特性に優れる9%ニッケル鋼板が半世紀にわたり使われてきましたが、レアメタルであるニッケル量を約20%削減しながら従来と同じ高性能を両立させた7%ニッケル鋼板を世界で初めて開発しました。