発電

日本製鉄グループは、高温・高圧に耐える鋼材や、高効率な発電に寄与する先端的な鋼材を幅広く取り揃え、発電プラントを強力に支えます。

LNGタンク用ニッケル鋼板

拡大するLNG需要に対応

近年、貯蔵効率向上のためタンクの大型化が進む中で、当社の9%ニッケル鋼板は、極厚でも低温靱性に優れ、大型化に寄与してきた。さらに最近になって、ニッケル量を低減しながら従来鋼と同等の高い安全性と強度を実現する「7%ニッケル鋼板」を世界で初めて開発した。

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超々臨界圧ボイラー用ステンレス鋼管

発電効率を高めた日本製鉄開発の国際標準材

当社の超々臨界圧ボイラー(※)用ステンレス鋼管SUPER 304Hの開発・実用化によって、高温高圧蒸気を使った高効率な石炭火力発電を実現。日本発のグローバルスタンダード材料としてCO2 排出量の削減に世界規模で貢献している。

※ 超々臨界圧ボイラー:発電効率を高めるため、水の臨界圧を超える高温高圧で運転されるボイラーを超臨界圧ボイラーという。超々臨界圧とは、温度・圧力条件を一層高め、さらなる発電効率向上を図ったもの。

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中高温用極厚・大単重鋼板

次世代の高効率発電システムを支える

石炭ガス化複合発電(IGCC※)は、従来型の石炭火力に比べて発電効率が大きく向上する次世代の高効率発電システムである。IGCCの石炭ガス化設備などを中心に、約500℃までの環境で求められる中高温用極厚・大単重の鋼材に、当社の厚板(厚み約180ミリ、単重30トン超)が採用されている。

※ IGCC:Integrated coal Gasification Combined Cycle

復水器用チタン溶接管・厚板

蒸気を海水で冷やすために

復水器とは火力発電プラントの蒸気タービンを回転させるのに使用した高温高圧の蒸気を、冷却水との熱交換によって水に戻す装置。大量の冷却水を使うため、火力発電所は川や海の近くに建てられている。冷却水に海水を使用する場合は、耐食性に優れたチタン溶接管・厚板が採用されている。

1,000℃級耐熱ステンレス鋼板

火力発電設備の高温化に対応

当社のNSSMC -NAR -AH -4は高温強度や耐酸化性に優れ、高温化が進む各種発電設備の耐熱構造部材として採用されている。また、高温で水蒸気を含んだ高酸化性の雰囲気では、耐酸化性をさらに向上させたNSSMC -NAR-AH-7が採用されている。耐酸化性に優れるため薄肉化しても耐久性があり、過酷な環境でも使用可能な排熱回収装置を実現した。

日本製鉄(株)
日鉄ステンレス(株)
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S-TEN®

排ガス中の酸性物質による腐食を防ぐ

石炭火力発電プラントの排煙設備では、高温排ガス中に微量に含まれる酸性物質が結露し、材料を腐食させる現象が起きる。当社のS -TEN® は硫酸・塩酸露点腐食に対して優れた性能を発揮する。

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高耐食ステンレス鋼

日鉄ステンレス(株)のNSSC260・NSSC270およびNSSC272は通常のステンレス鋼よりさらに耐硫酸性・耐塩化物イオン性を高めた製品で、煙突の内装やボイラーの材料および排煙脱硫装置(FGD)用材料として採用されている。

日鉄ステンレス(株)
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