ニュース
- 2025/04/18 米国のエネルギー向け展示会OTC2025に出展
- 2024/05/15 塗装周期延長鋼「CORSPACE」が海外ODA橋梁工事に初採用
- 2024/04/23 米国のエネルギー向け展示会OTCに出展
- 2024/04/09 日本製鉄 文部科学大臣表彰 科学技術賞を受賞 ~ 海洋環境保全のための衝突安全性に優れた船体用高延性厚鋼板を開発 ~
- 2023/10/23 愛宕自動車工業「エコロジーボックス(E/B)」に日本製鉄が提供する低CO2鋼材「NSCarbolex Neutral」の採用が決定
- 2018/11/12 中東のエネルギー向け展示会ADIPECに出展
- 2018/10/31 出雲大社 二の鳥居(勢溜大鳥居)に新日鉄住金の鋼材が採用
- 2018/01/18 塗装周期延長鋼「コルスペース®」が西海岸道路浦添北道路/牧港高架橋に沖縄地区として初採用
- 2016/12/8 耐摩耗鋼板 ABREX®(アブレックス) コンテンツを追加しました
- 2016/11/24 塗装周期延長耐食鋼「コルスペース®」社内大型港湾設備に適用(採用累計5000トン超え)
NSafe®-Hull
独自の成分設計から生まれた高延性厚鋼板 NSafe®-Hull
金属の延びる性質を独自の成分設計で進化させた高延性厚鋼板「NSafe®ーHull」。衝撃が加わった場合、鋼板がへこむことで衝撃を吸収。従来綱に比べてエネルギーの吸収量が3倍、限界衝撃速度でも2倍まで向上させました。そして、この高延性は鋼板に亀裂や破口の発生率も低減。たとえば原油タンカーの事故の際には、衝撃吸収しつつ海上への原油流出や船内への海水流入を防ぎ、被害の拡大を防止。タンカーや貨物船はもちろん、さまざまな船舶のより安全・確実な海上輸送を実現します。

特長
エネルギー吸収量が約3倍、限界衝突速度※でも約2倍へ。
船舶の衝突パターンを研究し、燃料タンクを含め船舶側部を幅広くカバーする「NSafe®-Hull」。独自の成分設計と結晶粒レベルの組織制御で高延性を実現。さらに、従来鋼と同様の施工性(切断・曲げ・溶接・塗装)も実現しました。「NSafe®-Hull」ならではの安心・安全を実感していただけるはずです。
※ 限界衝突速度:その速度以上の衝突を受けると破口が生じる速度のこと。

特長
12ノット衝突※でも貫通破口しない NSafe®-Hull
国立研究開発法人海上・港湾・航空研究所海上技術安全研究所の衝突シミュレーションで、確かな性能が実証された「NSafe®-Hull」。原油タンカーが最大12ノットで衝突した場合でも、二重船殻構造の内側は破口や亀裂などを起こさず、一重の船殻構造の貨物船でも最大5ノットまで同じ成果が確認されました。環境被害や損害が計り知れない原油流出や積荷流出、さらに人的被害まで。安全な航海に向けて「NSafe®-Hull」は進化し続けます。
※ 二重船殻構造の場合

被衝突船による吸収エネルギー比較

限界衝突速度比較

高延性厚鋼板(NSafe®-Hull)適用部材と期待効果
適用部位 | 部材名 | 目的 | |
---|---|---|---|
バルクキャリアー | 貨物倉船側部 | 外板 ホールドフレーム 縦通骨材 |
貨物倉内への浸水防止 貨物の保護 グラブ(荷役機械)の打撃による破断防止 |
燃料タンク (トップサイドタンク部) |
外板 トップサイドタンク底部 燃料タンク縦通隔壁 縦通骨材 |
油流出防止 グラブの打撃による破断防止 |
|
燃料タンク (機関室部) |
外板 燃料タンク縦通隔壁 |
油流出防止 | |
タンカー | 貨物倉船側外板部 | 外板 外板付縦通骨材 |
油流出防止 |
貨物倉内板部 | 内板 内板付縦通骨材 |
油流出防止 | |
燃料タンク (機関室部) |
外板 燃料タンク縦通隔壁 |
油流出防止 |
用途・採用事例・外部表彰
〈初適用船〉
船名:Orange Phoenix
竣工:2014年10月
全長:299.94m
全幅:50m
重量トン数:約21万トン

上記初適用船以降、16隻の船舶に採用され、今後15隻への採用が予定されています(2020.10現在)。
また、この技術は各界からも高く評価されており、以下の主要な賞を受賞しています。
- 日本船舶海洋工学会賞(2016年5月)
- 第51回市村産業賞貢献賞(2019年4月)
- 溶接学会 溶接構造研究委員会 溶接構造シンポジウム2019 奨励賞(2019年12月)
- 内閣総理大臣表彰 第8回ものづくり大賞 製品・技術開発部門九州経済産業局長賞(2020年2月)
- 大河内記念生産賞(2020年3月)
- 令和2年度九州地方発明表彰特許庁長官賞(2020年11月)
カタログ

- 特長
- 製造品種
- 鋼種認定状況
- 製造工程と品質管理
- 熱加工制御プロセス(TMCP)
- 400N/mm2級鋼板 製造可能範囲
- 490N/mm2級鋼板 製造可能範囲
- 490N/mm2TMCP鋼板 製造可能範囲
- 溶接構造用高張力鋼板WEL‒TEN®シリーズ
- 耐摩耗鋼板ABREX®シリーズ
- 低温用耐摩耗鋼板ABREX®LTシリーズ
- 低温用鋼板N‒TUF™シリーズ
- 耐硫酸・塩酸露点腐食鋼板S‒TEN®シリーズ
- ニッケル系高耐候性鋼板NAW‒TEN®シリーズ
- 一般用耐候性鋼板NAW®シリーズ
- 高耐候性鋼板COR‒TEN®シリーズ
- 建築構造用高張力鋼板BT‒HT™シリーズ
- 建築構造用弾塑性履歴型ダンパー用鋼板BT‒LYP®
- 電磁軟鉄鋼板NS‒MIP®
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