NSafe®-Hull

独自の成分設計から生まれた高延性厚鋼板 NSafe®-Hull

金属の延びる性質を独自の成分設計で進化させた高延性厚鋼板「NSafe®ーHull」。衝撃が加わった場合、鋼板がへこむことで衝撃を吸収。従来綱に比べてエネルギーの吸収量が3倍、限界衝撃速度でも2倍まで向上させました。そして、この高延性は鋼板に亀裂や破口の発生率も低減。たとえば原油タンカーの事故の際には、衝撃吸収しつつ海上への原油流出や船内への海水流入を防ぎ、被害の拡大を防止。タンカーや貨物船はもちろん、さまざまな船舶のより安全・確実な海上輸送を実現します。

特長

エネルギー吸収量が約3倍、限界衝突速度でも約2倍へ。

船舶の衝突パターンを研究し、燃料タンクを含め船舶側部を幅広くカバーする「NSafe®-Hull」。独自の成分設計と結晶粒レベルの組織制御で高延性を実現。さらに、従来鋼と同様の施工性(切断・曲げ・溶接・塗装)も実現しました。「NSafe®-Hull」ならではの安心・安全を実感していただけるはずです。

限界衝突速度:その速度以上の衝突を受けると破口が生じる速度のこと。

特長

12ノット衝突でも貫通破口しない NSafe®-Hull

国立研究開発法人海上・港湾・航空研究所海上技術安全研究所の衝突シミュレーションで、確かな性能が実証された「NSafe®-Hull」。原油タンカーが最大12ノットで衝突した場合でも、二重船殻構造の内側は破口や亀裂などを起こさず、一重の船殻構造の貨物船でも最大5ノットまで同じ成果が確認されました。環境被害や損害が計り知れない原油流出や積荷流出、さらに人的被害まで。安全な航海に向けて「NSafe®-Hull」は進化し続けます。

二重船殻構造の場合

NSafe®-Hull 12ノット衝突も二重船殻の内側船殻は破口なし 一般鋼:貫通破口あり、NSafe®-Hull:貫通破口なし(二重船殻構造~12ノットで内側船殻破口なし、一重船殻構造~5ノットで内側船殻破口なし)
被衝突船による吸収エネルギー比較

衝突船による吸収エネルギーの比較(一般鋼の場合を1として正規化)

限界衝突速度比較

破口限界衝突速度の比較(一般鋼の場合を1として正規化)

高延性厚鋼板(NSafe®-Hull)適用部材と期待効果
適用部位 部材名 目的
バルクキャリアー 貨物倉船側部 外板
ホールドフレーム
縦通骨材
貨物倉内への浸水防止
貨物の保護
グラブ(荷役機械)の打撃による破断防止
燃料タンク
(トップサイドタンク部)
外板
トップサイドタンク底部
燃料タンク縦通隔壁
縦通骨材
油流出防止
グラブの打撃による破断防止
燃料タンク
(機関室部)
外板
燃料タンク縦通隔壁
油流出防止
タンカー 貨物倉船側外板部 外板
外板付縦通骨材
油流出防止
貨物倉内板部 内板
内板付縦通骨材
油流出防止
燃料タンク
(機関室部)
外板
燃料タンク縦通隔壁
油流出防止

用途・採用事例・外部表彰

〈初適用船〉
船名:Orange Phoenix
竣工:2014年10月
全長:299.94m
全幅:50m
重量トン数:約21万トン

上記初適用船以降、16隻の船舶に採用され、今後15隻への採用が予定されています(2020.10現在)。

また、この技術は各界からも高く評価されており、以下の主要な賞を受賞しています。

カタログ

NSafe®-Hull (2.00MB)PDFファイル

  • 船舶の安全性を、トップレベルへ。
  • 船舶構造も、施工性もそのままに、安全性をアップ。
  • メイドインジャパンの信頼性を船舶に!

厚板/総合カタログ (5.12MB)PDFファイル

  • 特長
  • 製造品種
  • 鋼種認定状況
  • 製造工程と品質管理
  • 熱加工制御プロセス(TMCP)
  • 400N/mm2級鋼板 製造可能範囲
  • 490N/mm2級鋼板 製造可能範囲
  • 490N/mm2TMCP鋼板 製造可能範囲
  • 溶接構造用高張力鋼板WEL‒TEN®シリーズ
  • 耐摩耗鋼板ABREX®シリーズ
  • 低温用耐摩耗鋼板ABREX®LTシリーズ
  • 低温用鋼板N‒TUF®シリーズ
  • 耐硫酸・塩酸露点腐食鋼板S‒TEN®シリーズ
  • ニッケル系高耐候性鋼板NAW‒TEN®シリーズ
  • 一般用耐候性鋼板NAW®シリーズ
  • 高耐候性鋼板COR‒TEN®シリーズ
  • 溶接構造用耐海水性鋼板MARILOY®
  • 建築構造用高張力鋼板BT‒HTシリーズ
  • 建築構造用耐火鋼板NSFR®シリーズ
  • 建築構造用弾塑性履歴型ダンパー用鋼板BT‒LYP®
  • 電磁軟鉄用鋼板NS‒MIP®
  • ご注文に際して
  • 現品表示例
  • 実施例とおわりに
  • ご使用時の参考資料
  • 規格対応表
  • 日本製鉄規格 新旧規格対比表

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