交通産機品[Railway, Automotive, Machinery Parts]
タフブライト®

お客様の声

第4回愛子観光バス

ルボ新日鉄住金「タフブライト®」の挑戦

日本最大手の鉄鋼メーカー、新日鉄住金が、トラック・バス用に製造・販売する純国産のアルミ製ホイール「タフブライト®」。ホイールに輝きを求めるユーザーのニーズに応えて高輝度を実現。世界最軽量クラスで、スチール製に比べ2〜3倍の耐久寿命を持つ。軽量化で積載量が増加したことにより、運送効率がアップ。燃費が改善される点も好評だ。輝度の高さが企業のイメージアップにもつながることから、運送業界や観光バス業界などでタフブライトを採用する企業が着実に増えている。そこで、ユーザーの生の声を聞くため、導入企業を訪問した。

アルミ製ホイールは洗うのが便利で、整備も充実すると語る坂本順也さん

「お客様をお迎えするためには、バスの車両は常にきれいな状態でなければなりません。車体が多少古くてもホイールがピカピカだとお客様に与える印象がまったく違いますから」
奈良市内にある奈良観光バスの本社。車庫前にズラリと並ぶバスの前で、運行部次長の山寄敬三さんは、輝くほどに磨き上げたタイヤのホイールを指して誇ら しげに語った。

タフブライトは仙台の四季の色を映す

古くから「杜(もり)の都」と呼ばれる宮城県仙台市。中心部には街路樹が繁り、周縁には多くの森林が広がる。市の西方、「秋保(あきう)温泉」は奥州三名湯に数えられ、山深い渓谷のそばにある。そのような中を、鏡のように磨きあげられたアルミ製ホイールに、木々の緑が鮮やかに映りこみ、森と一体化したかのように見えるバスが観光客を乗せて走る。温泉街のすぐ近くに拠点を置く愛子観光バス(仙台市青葉区)の車両である。

「美しい風景に感動されているお客さまがバスの乗り降りの際、もしホイールに目がいったとしても、きれいなほうが絶対にいい。そのために当社はタフブライトを採用しています」と断言するのは、同社バス事業本部車輌・施設管理課長・坂本順也さん。

同社は現在、大型、中型、小型のマイクロバスなど合わせて約60台の車両を保有し、貸し切りの観光バスとして約50台、他は路線バス、送迎用バスとして運行している。10年以上前からタフブライトを使っており、バスを新たに発注する際には必ず指定するようになり、今では貸し切りバスの半分以上がタフブライ卜に切り替わっている。

「雨の日もあります。以前に使っていた製品は、雨の中を走った後、汚れが目立ち、表面の光沢も鈍くなっている印象を受けました。しかし、タフブライトは以前の製品より輝きが持続します」と坂本さんは言う。また、東北は降雪時に融雪剤を散布する機能が備わっている道路も少なくない。「この悩みも解決しました。融雪剤がかかっても、さっと水洗いすれば、以前のように黒い斑紋が残ることもなくなりました」とのこと。

国産だから安心のバックアップ体制

特に、この水洗いでのメンテナンス性のよさについて坂本さんはメリットを強調する。「洗車は本当に体力を使います。ホイールなど足回りを洗った後にボディを洗いますが、ホイールが簡単に洗えることは体力的にとても助かっています。その分、機械的な部分の整備に多くの時間を使うことができ、入念な整備と安全運行につながっています」とのこと。

同社では、整備については特に「予防整備」という言葉を使い、小さな不備の可能性の兆候すら起こらない体制を徹底している。また、それを補完するうえで、「タフブライトは国産であることの安心感があります」と坂本さんは言う。「足回りは路面に接する部分なので、それだけ衝撃や摩耗も激しく、より入念な予防整備が求められます。それゆえ、仕様やメンテナンスのことで細かく聞きたい時も、国内メーカーなので、すぐに顔を合わせて相談できるバックアップ体制が信頼できます」と述べる。

同社の近くには、「仙台の奥座敷」と呼ばれる「作並(さくなみ)温泉」という温泉街もある。ニッカウヰスキーの仙台エ揚も近くにあり、週末は同エ場と最寄り駅のシャ卜ルバスの運行も請け負っている。秋になると一帯が広大な紅葉で染まり、観光客も多くなる。タフブライトに映りこむ景色も紅葉にかわる。

きれいなポディとホイールでお客さまを迎える

冬場になると、降雪に備えてスタッドレスタイヤに切り替える。「ホイールの脱普も簡単にできる構造なので、台数が多くても助かります」と坂本さん。タフブライトはその頃には雪景色を映す。

「この仙台にまた一人でも多くの人が再訪してくれるように、きれいなバスと安全運行でお客さまに喜んでいただけるように努めます」と誓った。

車両やホイールヘのこだわりと愛着が、関西の観光バス業界をリードする同社社員の誇りとなり、働く意欲を最大限に引き出している。