交通産機品[Railway, Automotive, Machinery Parts]
タフブライト®

装着にあたってのご注意事項

タフブライト装着にあたっての注意点

「タフブライト」がご愛用の車両に、装着できるか否かは、以下をご参考にご検討ください。

1.スタッドボルトは、アルミホイール用になっていますか?

スチールホイール用のスタッドボルトのまま、タフブライトを装着することは、危険ですので、お止めください。

2.車両のボルト数と、タフブライトのボルト孔数はご確認いただけましたか?

ボルト孔数が合わないと、装着できません。
タフブライトのボルト孔数は、こちらをご参照ください。

3.タイヤサイズはご確認いただだけましたか?

タフブライトに装着可能なタイヤサイズは、こちらをご参照ください。

4.オフセットはご確認いただだけましたか?

タフブライトのオフセットは、こちらをご参照ください。

5.最大負荷荷重はご確認いただだけましたか?

タフブライトの最大負荷荷重は、こちらをご参照ください。

6.こちらから注意事項をお読みください。

危険:取り扱いを誤った場合、死亡または重傷を負う可能性が極めて高いことが予想されます。

警告:取り扱いを誤った場合、死亡または重傷を負う可能性が予想されます。

注意:取り扱いを誤った場合、傷害を負ったり物損事故が起こる可能性が予想されます。

1.ホイールの選択時のご注意

注意

ホイールサイズ(リム径・リム幅)、ボルト孔数、オフセット、ナット座面形状(球面座か平座か)が、装着される車両に対して適合しているか確認してく ださい。また、タイヤサイズおよびタイヤの種類に適合したアルミホイールを選択し、車両に装着してください。

取付け方式一式 ISO方式 JIS方式
新・ISO方式 旧ISO方式
ボルト本数
P.C.D.
22.5インチホイール装着車 10本-∅335㎜ 10本-∅335㎜ 8本-∅285㎜
19.5インチホイール装着車 8本-∅275㎜ 8本-∅285㎜、
6本-∅222.25㎜
17.5インチホイール装着車 6本-∅222.25㎜
ボルト サイズ 前後輪: M22 前後輪: M22 前輪: M24 、後輪: M20、M30 (インナーナット)
ねじの方向 左右輪:右ねじ 右輪:右ねじ、左輪:左ねじ 右輪:右ねじ、左輪:左ねじ
ホイール
ナット
座面 平面座 平面座 球面座
弊社ホイールは、輸入車等に採用されているスリーブナットは使用できません。
構造 座金(ワッシャー)付きツーピース 座金(ワッシャー)付きツーピース ワンピース
使用ソケット 33mm 32mm/33mm 41mm/21mm
種類
(対応ホイール)
アルミ/スチール共用 アルミ/スチール共用 単輪ナット:アルミ用、スチール用
アウターナット:アルミ/スチール共用
インナーナット:アルミ用、スチール用、※サービス用
ダブルタイヤ締付け 1つのナットで共締め 1つのナットで共締め インナーナット、アウターナットでそれぞれ締付け
ホイールのバルブの位置 アウトセットタイプ
アウトセットタイプ
インセットタイプ
インセットタイプ
インセットタイプ
(バルブがホイール断面内側)
断面図(例) 断面図(例) 断面図(例)
後輪ダブルタイヤの
取り付け方法
後輪ダブルタイヤの取り付け方法 後輪ダブルタイヤの取り付け方法
ホイール識別表示例(識別ラベルをリム内面の刻印末尾近傍に貼付してあります)
ホイール識別表示例

新・ISO方式ホイールと、JIS方式19.5インチボルト孔8孔ホイールのみ。

ホイール誤装着の例

新・ISO方式19.5インチサイズホイール装着車にJIS方式8孔ホイールを誤装着した例

ホイール誤装着の例

新・ISO方式8孔のホイールにはP.C.D.275mmを示す「275」の刻印があります。


注意

タイヤのサイズに適合したホイールを使用してください。また、タイヤの操縦安定性能やホイールの耐久性能に影響を与えることがありますので、同じ軸には同じサイズおよびタイプのホイールをご使用ください。

危険

アルミホイールとスチールホイールの混用は絶対にしないでください。混用した場合、適合するホイールボルト、ナットが異なるため十分な締付けができず、走行中にナットが緩み脱輪事故を起こす危険性があります。

危険

ディスクブレーキ装着車には必ずバルブがアウトセットタイプのホイールを装着してください。バルブがインセットタイプのホイールを装着した場合、バルブがブレーキに干渉してバルブからエアーが漏れる危険性があります。

危険

新・ISO方式の車両には新・ISO方式のディスクホイールを必ず装着してください。新・ISO方式のホイールには、ISO方式を示す識別表示がありますのでご確認ください。新・ISO方式の19インチサイズホイール装着車両(ボルト:8本、P.C.D.275mm)に、JIS方式ホイール(ボルト孔数:8孔、P.C.D.285mm)を誤装着すると、十分な締付け力が得られず、ホイール損傷や脱輪事故の原因となりますので絶対に装着しないでください。

ホイール誤装着防止のため、リム内面の刻印末尾近傍に識別ラベルを貼っていますのでご確認ください。

2.ホイールの選択時のご注意

注意

ハブ取り付け面に摩耗(凹み)があるとホイールナットの緩みやホイールの故障原因となります。
摩耗(凹み)量の目安は0.3mmで、この量を超えた場合は新品ホイールと交換してください。

ホイールに以下の異常が認められた場合は、新品ホイールと交換してください。

注意

①ホイール全面において1ヵ所でもき裂がある場合。
②ホイールナットの当たり面に損傷、摩耗、変形(偏芯)、カジリがある場合。

警告

③ハブ取り付け面に摩耗(凹み)や損傷がある場合。
④タイヤ装着側リム面に著しい腐食が発生している場合。
ホイール識別表示例
3.タイヤ組み込みのご注意

注意

タイヤ脱着作業場の床面には、ゴムマットおよびダンボール等を敷いて作業してください。タイヤチェンジャーを使用される場合は、チャッキングの爪でアルミホイールに傷が付かないように配慮してください。

警告

バルブを交換される時は、必ずアルミホイールに装着されている専用バルブと同じものを使用してください。
異なるバルブを装着されますと、エアーが入らなかったり漏れたりする場合がありますので注意してください。
また、タイヤ交換に合わせてバルブも新品と交換してください。バルブは適正な締付けトルクで締めてください。

バルブの締付けトルクの基準値は11.27±1.37N・m(115±14kgf・cm)です。


注意

ホイールとバルブの接触面にはシリコングリースを塗布してください。

注意

タイヤ組み時の潤滑剤(タイヤクリーム)は、必ずタイヤメーカー推奨品をご使用ください。機械油、グリース、石鹸水等を使用したり、また砂ぼこり等を含んだ潤滑剤を使用しますとタイヤやアルミホイールの損傷原因となります。
4.エアー充填時のご注意

危険

エアーは万一の破損事故から身を守るため、必ず安全囲いの中へ入れるか、遠隔操作により行ってください。
ビードシーティング圧充填後、タイヤの両ビードがアルミホイールのビードシート部(15°テーパー部)にフィットしていることを確認してから、規定のエアー圧を充填してください。

注意

エアーコンプレッサーのドレン抜きを徹底し、必ず乾燥したエアーを充填してください。水分がタイヤ内に混入しますと、タイヤおよびアルミホイールの損傷原因となります。コンプレッサーに除湿機を取り付けることをお勧めします。

注意

タイヤビードがアルミホイールのビードシート部にフィットしていない場合は、一旦エアーを抜き、タイヤおよびアルミホイールに潤滑剤を塗布し、再度 タイヤ組みを行ってください。

警告

バルブコアを外した状態でのエアー充填は絶対にしないでください。規定以上のエアーが入りタイヤがバーストする危険があります。また、コア挿入時にコアがエアー圧で飛ばされ顔面等に当たる危険性があります。

注意

タイヤ組み後は、リークファインダー等でタイヤとホイールの合わせ目(ビード接触部)およびバルブ近傍にエアー漏れがないか必ず確認してください。エアー漏れが認められた場合は、タイヤを外し再度作業をやり直してください。

危険

エアー充填時にエクステンションバルブを使用した場合は、エアー充填作業後は必ず外してください。エクステンションバルブを装着したまま走行しますと、遠心力でバルブのネジ部が破損し、エアー漏れが起きる場合があります。

警告

エアー圧はタイヤメーカーが定めた規定圧力を必ず守ってください。不適切なエアー圧で使用されますと、ホイールおよびタイヤの損傷原因となります。
5.車両取り付け時のご注意

警告

車両のハブ面、ハブボルトに傷、き裂、変形等がないか確認してください。また、ハブ面に錆や粉塵が付着している場合は、ワイヤブラシ等で清掃してください。ハブとホイールの当たりが不均一な状態で使用されますと、ホイールおよびハブボルトの傷原因となり、最悪の場合脱輪する恐れがありますのでご注意ください。なお、ハブボルト、ナットが損傷している場合は、ハブ単位(6本、8本、10本)で全数交換することをお勧めします。

注意

車両ハブのホイール取り付け面が著しく摩耗しているとホイール故障原因となります。定期的なハブ面点検をお願いします。ハブ面摩耗量はハブ付け根にできる三日月状の突起高さです。なお、摩耗量が大きい場合はカーディーラーにご相談ください。

注意

ホイールボルト、ナットに傷、き裂、変形等の損傷、著しい錆等の異常がないこと、ボルトに伸び等がないことを確認してください。また、ボルト、ナットのネジ部につぶれ、やせ、カジリ等の異常がないことを確認してください。ISO方式(平面座)のナットの座面(ワッシャー)が、スムーズに回転することを確認してください。異常の発生したボルト、ナットは十分な締付け力を得ることができませんので、新品に交換してください。交換する場合はそのホイールすべてのボルト、ナットを交換することをお勧めします。

警告

アルミホイール、スチールホイールは、それぞれ専用のホイールボルトやナットが必要となります。アルミホイールからスチールホイールに、またはスチールホイールからアルミホイールに交換する場合は、それぞれ専用のホイールボルトやナットに交換してください。なお、ISO方式平座ナットは、アルミホイール、スチールホイール共用です。(取り付け方式により異なりますので、詳細は(社)日本自動車工業会発行の「車輪脱落防止のための正しい車輪の取扱い」を参照ください)

警告

ホイールボルト、ナットには右ネジと左ネジがあります。締付け前にネジの方向を確認してください。(刻印を確認してください)(新・ISO方式の車両の場合、左右輪ともに右ネジになりますのでご注意ください)

注意

ホイール取り付け前には必ずナットおよびボルトに潤滑油を塗布してください。潤滑方法は球面座取り付け方式の場合、ハブボルトネジ部、アウターナット球面部およびインナーナットのネジ部と球面部に、またISO平座取り付け方式の場合は、ハブボルトネジ部、平座ナットのホイールナットとワッシャの間にシャーシーグリース、ホイールベアリンググリース、またはエンジンオイル等を薄く塗布してください。 なお、その際に油がハブ面やホイールディスク面に付着しないよう注意してください。二硫化モリブデンが配合されている潤滑材は塗布しないでください。締付けトルクが大きくなり過ぎてボルトが折損する恐れがあります。

注意

新・ISO方式ホイール(平座方式)を取り付ける場合は、ホイールのハブへの固着を防止するために、ハブのはめ合い部(インロー部)にグリースを薄く塗布してください。

特に、冬季間の走行後は、ホイールがハブに固着して外しにくくなる場合があります。


警告

ホイールナット締付けは、対角線順に2~3回に分けて行い、最後にトルクレンチなどを使用して規定トルクで締付けをしてください。JIS取り付け方式(8孔-P.C.D.285)、ISO方式(8孔-P.C.D.275、10孔P.C.D.335)の規定トルクは550~600N・m(55~60kgf・m)です。

注意

新品装着、タイヤ位置交換等ホイール取り付け後は、初期なじみにより、ホイールナットの締付けトルクが低下する場合がありますので、初期走行後は50~100km走行時点、または1運転後必ず規定トルクで増し締めを行ってください。また定期的にホイールナットの緩みを点検し、緩みがあれば規定トルクで増し締めを行ってください。
車両取り付け時のご注意
6.走行中のご注意

警告

ホイールの不適切な扱いは、車輪脱落につながる重大な事故を引き起こすことがあります。ホイールを正しくご使用いただくために、日常点検、定期点検(3ヵ月、12ヵ月)は必ず実施してください。点検内容は、(社)日本自動車工業会発行の「新・ISOホイール取扱いガイド」を参照または、お近くの整備工場にお問い合せください。

警告

過積載はホイールやボルトに異常な力が加わり、故障の原因となりますので絶対に行わないでください。また、片荷等偏った積載もしないでください。

警告

走行速度は法定速度を遵守してください。急発進、急加速、急旋回および急制動等の無理な走行、乱暴な運転は、ホイールを傷めるだけでなく、重大な事故につながる恐れがあります。

警告

走行中に異常な振動や音を感じたら、速やかに安全な場所に停車し、ホイールナットの緩みやホイールのき裂、損傷、変形、およびタイヤを点検し、必要な処置をとってください。

警告

道路の縁石への乗り上げ、およびホイール側面接触等はホイールリムの変形の原因となりますので避けてください。

注意

タイヤチェーンを使用する場合は、ホイールに傷が付かないよう十分配慮し装着してください。
7.美しさを保つために

注意

凍結防止剤をまいた道路や海浜等を走行しますと、塩害によりホイールが腐食する場合がありますので、走行した後はよく水洗いをし、軽くワックスをかけてください。

注意

変色したり、光沢がなくなった場合は、細目のコンパウンドを使用して磨いてください。また、荒目のコンパウンドおよび磨き入りの工業用洗剤等は傷が付く恐れがありますので使用は避けてください。
8.その他ご注意

警告

アルミホイールには、熱を加えたり、叩いたりしての追加工、また、き裂、損傷や変形のあるホイールの修理および改造は絶対にしないでください。目に見えない歪みや熱による影響で強度が低下し危険です。

危険

複輪装着時のアルミホイールとスチールホイールの抱き合わせは、危険ですので絶対に行わないでください。また、他社製ホイールとの抱き合わせもしないでください。

注意

保管する時は、ホイール・バルブをきれいに洗浄し、乾燥後直射日光や湿気、油類を避けて保管してください。

注意

アルミホイールの長年の使用により、リムフランジ部が摩耗する場合があります。摩耗により強度が低下することはありませんので、エッジ部はヤスリや電動工具でなめらかに手入れしてください。タイヤ脱着機で回転させながら手入れをすると容易に作業が行えます。