交通産機品[Railway, Automotive, Machinery Parts]
タフブライト®

お客様の声

第5回つばめ自動車

ルポ日本製鉄「タフブライト®」の挑戦

日本最大手の鉄鋼メーカー、日本製鉄が、トラック・バス用に製造・販売する純国産のアルミ製ホイール「タフブライト®」。ホイールに輝きを求めるユーザーのニーズに応えて高輝度を実現。世界最軽量クラスで、スチール製に比べ2〜3倍の耐久寿命を持つ。軽量化で積載量が増加したことにより、運送効率がアップ。燃費が改善される点も好評だ。輝度の高さが企業のイメージアップにもつながることから、運送業界や観光バス業界などでタフブライトを採用する企業が着実に増えている。そこで、ユーザーの生の声を聞くため、導入企業を訪問した。

車両を彩るタフブライトの輝き

タフブライトを導入した効果として、「タイヤの偏摩耗がなくなった」と強調するのは、愛知県名古屋市のつばめ自動車・バス事業部の竹田裕次さん。偏摩耗とは、タイヤの擦り減る具合が均一ではなく、箇所によって大小の差が大きい状態のことを指す。竹田さんによると、偏摩耗の場合、車体の揺れは大きく、振動音も耳ざわりとのこと。同じ走行条件で比較し、タフブライトを装着した車両は「偏摩耗がなく、それに伴う悩みから解消されました」と喜ぶ。

つばめ自動車は、名古屋市を中心に中部地域で旅客運送、貨物運送を手掛ける「つぱめタクシーグループ」16社の中核企業で、主にタクシー、バスによる旅客運送を展開。バス事業では大型、中型、小型など合わせて約30台の車両を保有し、定期観光、貸し切り、企業・団体の送迎用などを運行している。

つばめをあしらった車両

人命を預かる旅客運送業者として、タイヤの偏摩耗がないということは、「安定した速度で滑らかな走行を長期的に維持できるので、安全性の観点からも効果は大きい」と竹田さんは言う。そのような取り組みの成果として、同社は、日本バス協会の「貸切バス事業者安全性評価認定制度」で、「セーフティバス」の認証として最高ランク「三ツ星」の評価を受けている。

また、経済的な効果として、「摩耗の集中する箇所がある場合に比べ、タイヤの使用寿命が長く、ランニングコストの低減にも貢献しています」と説朋する。

「おもてなし」としてのタフブライト

つばめ自動車は名古屋市に本社があるという地理的な背景から、貸し切りバスでは、三重県の伊勢神宮や、岐阜県の白川郷、滋賀県のびわ湖、京都などへ運行することが多い。これらの地域は国内外の観光旅行者からも人気が高く、同社・バス事業部の吉田淳二さんは、「日本の美しい風景を代表すると言っても過言ではない揚所にお客様をお連れするにあたり、足回りのきれいな車両でないと失礼にあたります」と述べる。

特に日本は現在、国の成長戦略の一環で、インバウンド施策の充実を掲げている。吉田さんは、「当社の仕事が世界からの日本への評判につながりかねません。タフブライトの鏡のような輝きは、長距離走行後や、雨に打たれた後も、水洗いするだけですぐに元の輝きに戻ります」と、その外見的な美しさとあわせ、それを維持するメンテナンス性の簡便さも優位点として挙げる。

竹田裕次さん(左)と、吉田淳二さん

現在、同社がタフブライトを装着しているバスは16台。吉田さんは「それまでホイールの種類を選ぶことなど意識もしていませんでしたが、アルミ製ホイール『タフブライト』のよさを知ったのだから、老朽化したホイールの交換時や、新車の購入時にはタフブライトの導入を基本にしたいです」と述べる。

2020年の東京オリンピック、2025年の大阪万博を控え、インバウンドのツーリズム市揚は拡大傾向にある。「タフブライトを装着することは、おもてなしの気持ちであり、国内外のお客様にその強みを生かした輝きと走りを提供していく」と竹田さんと吉田さんは口を揃えた。