交通産機品[Railway, Automotive, Machinery Parts]
タフブライト®

お客様の声

第3回ジェイアールバス東北

日本最大手の鉄鋼メーカー、新日鉄住金が、トラック・バス用に製造・販売する純国産のアルミ製ホイール「タフブライト®」。ホイールに輝きを求めるユーザーのニーズに応えて高輝度を実現。世界最軽量クラスで、スチール製に比べ2〜3倍の耐久寿命を持つ。軽量化で積載量が増加したことにより、運送効率がアップ。燃費が改善される点も好評だ。輝度の高さが企業のイメージアップにもつながることから、運送業界や観光バス業界などでタフブライトを採用する企業が着実に増えている。そこで、ユーザーの生の声を聞くため、導入企業を訪問した。

ホイール交換の作業性のよさを強調する前田成人さん

「持った瞬間、これまでにない軽さだとすぐにわかりましたよ」と笑顔で話すのは、JR東日本グループのバス会社、ジエイアールバス東北の仙台支店・車両整備•前田成人係長。タフブライトに初めて触れた20年近く前のインパクトが、いまでも鮮朋に手のひらに残っていた。ジエイアールバス東北は、国鉄の分割民営化後の1988年に設立された。東日本の東北自動車部の事業を引き継いだ。現在、宮城県仙台市に本社を置き、東北5県内に5支店、3営業所、2事業所を展開し、高速および一般路線バス、貸し切りバス、定期観光バスを運行している。同社がタフブライトを導入したのが2010年頃。以降、バスの更新や増やす際のバスメーカーヘの発注時、ホイールはタフブライトを指定するようになり、現在運行中の高速車および貸し切り車約170台のうち、それを装着している車両はすでに半数を超えた。

磨きあげたポディとホイールのバスが東北各地を走る

「東北地方を主な運行エリアとする当社にとって最大の敵は、冬場の雪。それに対してもタフブライトは威力を発揮します」と前田さんは断言する。

東北地方の主要道路の路面には、自動で融雪剤を散布する機能が備わっている区間も少なくない。「その液中に含まれる塩分がどうしても付着しますが、洗車時、以前に使っていたアルミ製ホイールだと表面がコーティングされていたため、磨くことができませんでした。水洗いだけだと、運行を重ねると輝きも鈍くなります」と話す。

「それに対し、タフブライトはもともとコーティングされておらず、すぐに磨いて塩分を落とすことができるので、いつまでも輝きが持続します。それどころか、磨けば磨くほど輝きが増すので、われわれもそれがうれしくてしっかり磨き、車両を入念に手入れする精神、ひいては故障のない車両での安全運行にもつながっています」と力強く語る。

ホイールの脱着、空気圧の測定もなめらか

また、前田さんはタフブライトの特徴として、ホイール交換の作業性のよさを挙げる。「軽いうえに、取り付け、取り外しもしやすい構造で、するりという言葉がぴったりのなめらかさ」と述べる。さらに、定期点検などでのタイヤの空気圧の測りやすさもタフブライトの決定的なメリットという。「以前に使っていたホイールは肉厚なので、測定器具の空気圧をはかる先端部が空気バルブまで届きにくく、作業効率の悪い姿勢や、器具の改造も余儀なくされました。それに対しタフブライトは、先端部が空気バルブに届きやすい厚さなので、作業時間もそれだけ短くすみます。また、器具に負担も与えないので精緻な測定ができ、それは安全運行の重要なファクターです」と強調する。

空気圧も測定しやすく安全管理も手厚くなる

さらに、ホイールの重量が軽いことは、車両のばね下の荷重を小さくすることにも役立っている。前田さんは、「おかげで車両の操作性のよさ、なめらかな走りなどの効果も感じられ、それは安全だけでなく燃費効率のよさにもつながっているようです」とつけ加える。

かねてより東北各地は国内旅行でも人気の高い地域で、それに加え、ここ数年は海外からの旅行客も増え、ジェイアールバス東北も、保有するバスのフル稼働が続いている。そのような中、前田さんは、「お客さまにきれいなバスに気持ちよく乗っていただき、かつ安全運行のために新日鉄住金さんのタフブライトは欠かせません。ホイールの輝きと共に、お客さまからの信頼もさらに高めていきます」と改めて誓った。