お客様の声
第2回ロマンス観光バス
日本最大手の鉄鋼メーカー、日本製鉄が、トラック・バス用に製造・販売する純国産のアルミ製ホイール「タフブライト®」。ホイールに輝きを求めるユーザーのニーズに応えて高輝度を実現。世界最軽量クラスで、スチール製に比べ2〜3倍の耐久寿命を持つ。軽量化で積載量が増加したことにより、運送効率がアップ。燃費が改善される点も好評だ。輝度の高さが企業のイメージアップにもつながることから、運送業界や観光バス業界などでタフブライトを採用する企業が着実に増えている。ユーザーの生の声を聞くため、導入企業を訪問した。

タフブライトは、大阪市内にある日本製鉄の関西製鉄所 製鋼所地区で製造されている。ここでは、日本で唯一、鉄道の車輪も製造。その高い技術力を駆使して開発された卜ラック・バス用のアルミ製ホイールが、タフブライト。その生産拠点がある大阪に、タフブライトが持つ輝きに魅せられたバス運行会社がある。
「まず、磨いたときの輝きが他社のアルミ製ホイールとまったく違います。海外製のものが多いなか、メイドインジャパンで、しかも地元大阪でつくられているのが気に入りました」
こう話すのは、大阪府南部の和泉市に本社があるロマンス観光バスの佐々木信志営業部課長。車体に虹が描かれた自慢の大型バスの前で、顧客に支持され続ける理由を打ち明けてくれた。
一番の売りは、行き届いた清掃と、徹底した安全管理にあるという。鏡面のように周囲の景色をうつし出すピカピカのホイールや、艶のある大理石風フローリング。通常は洗車マシンを使う同業者が多いが、同社では、バスの屋根から足まわりにいたるまで、ドライバーが手作業で時間をかけて洗車している。
屋根の上は高所作業車でのぼって磨き、ホイールや床面はタオルで拭いていく。年に数回の徹底清掃では、座席シートをすべて取り外し、隙間の汚れひとつも見逃さない。ドライバーたちが自ら手洗いし、細部までていねいに磨き上けられた‘‘きれいなバス"こそが、‘‘安全なバス"というのが、同社の信条。

「ファッションは足元からと言われるように、バスも足元がきれいだと全体がきれいに見えます。そして、ホイールの裏側など普段は見えないところまで清掃を徹底することで傷や亀裂を発見でき、安全面でも信頼を得ることができます」と佐々木課長は言う。
そうした管理へのこだわりに欠かせないのがタフブライト。ダイヤモンドチップを用いた高精度な加工により、一般的なアルミ製ホイールに比べて輝度は約20%高い。「磨けば磨くほど輝きを増すことで、他社との差別化につながっている」と話す。 取材当日、本社車庫には大型バスが2台待機していた。どちらのバスも新品のように光り輝いて見えたのは、タフブライトの魅力を知り尽くすドライバーたちのプロ意識の表れだった。
ブランディングにつながる
ロマンス観光バスは1971年、旅行用レンタカー会社として創業。2000年に一般貸切バス事業をスタートした。小型マイクロバス5台からはじまり、現在では大型バス5台を含む計10台を保有し、ナンバープレートの数字には末尾に「29」をつけ、語呂あわせで「福」(ふく)とかけ、乗客に福がくることを願う。車体には虹の模様をあしらっている。長距離走行の大型バスには燃費効率のいいホイ一ルが欠かせないことから、20年ほど前からアルミ製ホイールを採用。タフブライ卜に切り替えてからは十数年になる。
旅行はもちろん、各種施設から駅までの送迎、部活動の遠征など、バスの用途は幅広い。東日本大震災の時には、ボランティア活動の足としていち早く被災地までの無償運行を始めた。

社内の壁には、顧客からの感謝の手紙とともに、こんなスローガンが貼ってある。「バスはメーカーが作るもの。ドライバーはバス会社が作るもの。ロマンスは、ドライバーがセールスポイント」。自らバスを磨きあげ、安全意識の高いドライバーを育てることこそが、企業ブランディングにつながると誇りを持つ。
「目が行き届く範囲の規模を守り、品質管理を徹底しながら少人数でブランド化を図っていきたい」と、佐々木良隆社長。タフブライトは、そのための強力な武器であり、多くの顧客獲得に貢献している。