交通産機品[Railway, Automotive, Machinery Parts]
タフブライト®

お客様の声

第1回奈良観光バス

日本最大手の鉄鋼メーカー、新日鉄住金が、トラック・バス用に製造・販売する純国産のアルミ製ホイール「タフブライト®」。ホイールに輝きを求めるユーザーのニーズに応えて高輝度を実現。世界最軽量クラスで、スチール製に比べ2〜3倍の耐久寿命を持つ。軽量化で積載量が増加したことにより、運送効率がアップ。燃費が改善される点も好評だ。輝度の高さが企業のイメージアップにもつながることから、運送業界や観光バス業界などでタフブライトを採用する企業が着実に増えている。ユーザーの生の声を聞くため、導入企業を訪問した。

「輝くホイールもサーピスの一環」と 話す山寄敬三さん

「お客様をお迎えするためには、バスの車両は常にきれいな状態でなければなりません。車体が多少古くてもホイールがピカピカだとお客様に与える印象がまったく違いますから」
奈良市内にある奈良観光バスの本社。車庫前にズラリと並ぶバスの前で、運行部次長の山寄敬三さんは、輝くほどに磨き上げたタイヤのホイールを指して誇らしげに語った。

観光バスは乗客を安全に目的地に運ぶだけでなく、長時間過ごすだけに居住性の良さが求められる。さらに、車体の外装が美しいことも顧客の満足度につながる。「だからこそ、お客様にきれいなバスを提供したい運転手にとって、ホイールが輝いているかどうかは、安全確認と同じく重要なことです。国内最高水準の輝きを誇るタフブライトは、その期待に応えるブランドとして、彼らの信頼を得ています」と山寄さんは話す。

奈良観光バスは、全社で合わせて64台の大型バスを保有。その7割の車両でタフブライトを採用している。かつては他社製を使用した時期もあったが、新日鉄住金の一体鍛造型アルミ製ホイールを導入したのは1989年頃。2005年には、新たに市揚に投入されていたタフブライトの導入を検討しはじめ、2年後に採用が決定した。「長年、新日鉄住金さんの前身の一つである住金さんのホイールを使って慣れていましたし、営業担当者が熱心にすすめてくれたことも後押しになりました。試験的に装着したところ、安心度が高く、ホイールの割れなど不具合がなかったため、採用にいたりました」と、山寄さんは振り返る。

世界最高水準の輝きのアルミ製ホイール

新車の排出ガス規制が強化されて以降、観光バスは以前に比べて重量化し、軽量化対策が不可欠になってきている。つまり、タフブライトへの切替えは、同社にとっても願ってもない提案だった。大型バスに主に用いられるタフブライトは、1輪あたり23キログラム。一般的なスチール製ホイールが37.3キログラムなので、スペアを合む7本のタイヤを装着する大型バスでは、1台あたり100キログラムの軽量化を図れる。

さらに、タイヤからホイールを脱着するのに2人がかりで40分以上の時間を要するが、タフブライトを導入して以来、作業時間が短縮。「形状が脱着しやすくつくられているので、作業効率が格段に高まった」(山寄さん)という。

最高級バス旅にもタフブライト

訪日観光客の急増により、観光バスの需要が高まる一方、新規の貸切バス事業者も増え、競争が激化している。そのような中、同社は奈良、大阪、京都に営業拠点を有し、近鉄グループの観光バス専業会社として高い評価を得てきた。

今春、新たに取り組むのが、こだわりの旅を提供することで定評のあるクラブツーリズムの最高級バスの運行だ。

その最新車両が、本社車庫で4月1日からの出番を待ち構えていた。

車両名は「ロイヤルクルーザー四季の華碧号」。車種は日野のセレガを採用。深い緑色を基調に濃紺色を加えた、ツートンカラーの上品な外観デザイン。

建築家の隈研吾氏が内装を監修したことでも話題を集めた車両で、関西エリアでは初登場。18席のゆったりした空間と全面本革張りの座席シートが、ラグジュアリーな雰囲気を醸し出す。

「ロイヤルクルーザー四季の華 碧号」

もちろん、碧号のホイールにもタフブライトを採用。ダイヤモンドチップ加工による世界最高水準の輝きが、上品で豪華な車体とマッチし、さらに高級感を増している。実際に光輝くホイールは、バス旅のイメージ戦略にも、大きく貢献している。「最高級クラスの特別車を運行するときは、運転手もガイドもいつも以上に気分が高揚し、緊張感を持って業務にあたります」と山寄さん。

車両やホイールヘのこだわりと愛着が、関西の観光バス業界をリードする同社社員の誇りとなり、働く意欲を最大限に引き出している。