鉄源競争力の強化に向けた溶銑予備処理設備の導入拡大について
2016/11/07
新日鐵住金株式会社
鉄源競争力の強化に向けた溶銑予備処理設備の導入拡大について
鉄鋼業においては、鉄鉱石等原料の劣質化による溶銑中の燐濃度が上昇する一方、鋼材の高品質化による製品の低燐化など、原料と製品の成分スプレッドが拡大する状況にあります。
新日鐵住金株式会社(以下、「当社」)は、製鋼工程における脱燐処理の高効率化を推し進めるべく、鹿島製鐵所第二製鋼工場に多機能統合型転炉(いわゆる「MURC」)を導入することを決定いたしました。
今回、鹿島製鐵所第二製鋼工場に導入する多機能統合型転炉は、1基の転炉で脱燐、排滓、脱炭を連続して実施するため、脱燐反応効率の向上、脱炭スラグの次チャージでの再利用が図られます。また、低燐鋼から汎用鋼までの製造における省エネルギー、省CO2効果を得るとともに、低燐鋼の安定製造が可能となります。
今回の設備導入に伴い、当社では、対象となる全製鉄所(鹿島、君津、名古屋、和歌山、八幡、大分、室蘭)の全製鋼工場で溶銑予備処理を行うことが可能となります。当社は、より高効率な生産体制を構築し、高度化するお客様のニーズに応えていくとともに、エコプロダクツ®の安定供給を通して社会に貢献して参ります。
【設備導入の概要】
設備エンジニアリング : 当社
導入時期 : 2018年度下期
【多機能統合型転炉法の概要】
【多機能統合型転炉(大分)】
お問い合わせ先:総務部広報センター 03-6867-2146

