ニュース
- 2024/05/15 塗装周期延長鋼「CORSPACE」が海外ODA橋梁工事に初採用
- 2024/04/23 米国のエネルギー向け展示会OTCに出展
- 2024/04/09 日本製鉄 文部科学大臣表彰 科学技術賞を受賞 ~ 海洋環境保全のための衝突安全性に優れた船体用高延性厚鋼板を開発 ~
- 2023/10/23 愛宕自動車工業「エコロジーボックス(E/B)」に日本製鉄が提供する低CO2鋼材「NSCarbolex Neutral」の採用が決定
- 2018/11/12 中東のエネルギー向け展示会ADIPECに出展
- 2018/10/31 出雲大社 二の鳥居(勢溜大鳥居)に新日鉄住金の鋼材が採用
- 2018/01/18 塗装周期延長鋼「コルスペース®」が西海岸道路浦添北道路/牧港高架橋に沖縄地区として初採用
- 2016/12/8 耐摩耗鋼板 ABREX®(アブレックス) コンテンツを追加しました
- 2016/11/24 塗装周期延長耐食鋼「コルスペース®」社内大型港湾設備に適用(採用累計5000トン超え)
耐候性鋼の弱点を克服したニッケル系高耐候性鋼(NAW-TEN®)
鋼材の最大の弱点であるさびの問題をさびによって抑制する耐候性鋼は、橋梁をはじめとする鋼構造物のメンテナンス負荷軽減のため広く適用されてきました。しかし、海からの飛来塩分の影響が大きい地区においては必ずしも期待通りの効果が得られないケースが出てまいりました。そのような背景から1981年から1993年にかけて当時の建設省土木研究所、(社)日本橋梁建設協会、(社)鋼材倶楽部の3者で実施された長期的な全国曝露試験を含む検討からJIS耐候性鋼の適用基準が定められ、2000年の「道路橋示方書・同解説」にも“解説”されました。日本の国土の主要地域は殆ど海岸線に近いことから、これらの地域を結ぶ交通網も海岸からの距離は近くならざるを得ません。そこで“耐塩害性を高めた高性能”な鋼材へのニーズに応えた新しい耐候性鋼が3%ニッケル高耐候性鋼(15)です。弊社では、世界で最初にこの鋼材を開発し、1998年に日本鉄道建設公団殿(現、鉄道・運輸機構)北陸新幹線北陸道架道橋(仮称)で初めて採用され製造を開始しました。本鋼材の開発技術は、1999年度市村産業賞貢献賞、2009年にものづくり日本大賞優秀賞を受賞いたしました。
日本製鉄のニッケル系高耐候性鋼の特長
JIS 耐候性鋼適用規定外の環境においても優れた耐候性を発揮します。
化学成分以外はすべてJIS 耐候性鋼に適合します。
- JIS 耐候性鋼と同様、引張り強さ40~60キロのメニューをご提供しています。
- JIS 耐候性鋼と同等の機械的性質を保証しています。
- JIS 耐候性鋼と同等サイズの厚板を提供しています。
ニッケル系高耐候性鋼専用の溶接材料と高力ボルトも開発し、製作上の利用技術を総合的に提供していきます。
耐候性鋼利用技術の提供
耐候性鋼の適用に関して、より安全で安心なミニマムメンテナンス技術を実現すべく、トータルソリューション技術を提案していきます。
- 従来の飛来塩分量に加え、温度・湿度・硫黄酸化物等の影響を考慮した腐食板厚減耗予測技術※
- 初年度の腐食量を測定し腐食環境を定量化する“ワッペン試験片”
- 維持管理のための診断装置として、さび膜・塗膜の環境遮断機能を迅速かつ簡便に定量測定するRST(RustStateTester)の開発
※ 2005年 土木学会 田中賞(論文部門)受賞
用途例
- 橋梁名:北陸新幹線北陸道架道橋
- 施主:日本鉄道建設公団(現、鉄道・運輸機構)
- 所在地:新潟県
- 橋梁形式等:箱桁・鋼管桁(4主)・橋脚
- 鋼材耐候性グレード:V 15
- 表面仕様:さび安定化補助処理
- 鋼材製造年(撮影年):1998(2005.9)
- 橋梁名:東橋
- 施主:名古屋市
- 所在地:愛知県
- 橋梁形式等:鈑桁(5+5主)
- 鋼材耐候性グレード:V 12、V 15
- 表面仕様:さび安定化補助処理
- 鋼材製造年(撮影年):2007(2013.6)
- 橋梁名:神崎跨線橋
- 施主:大分県
- 所在地:大分県
- 橋梁形式等:鈑桁(5主)
- 鋼材耐候性グレード:V 15
- 表面仕様:裸
- 鋼材製造年(撮影年):2010(2013.11)
- 橋梁名:宇都架道橋
- 施主:鉄道・運輸機構
- 所在地:長崎県
- 橋梁形式等:箱桁・橋脚
- 鋼材耐候性グレード:V 12
- 表面仕様:さび安定化補助処理
- 鋼材製造年(撮影年):2018(2022.12)
カタログ
- 耐候性鋼の弱点を克服したニッケル系高耐候性鋼
- 耐候性に及ぼす合金元素の影響
- NAW-TENメカニズム(3Ni鋼の例)
- ニッケル系高耐候性鋼板規格
- 実鋼板データ例
- 溶接性データ例
- ニッケル系高耐候性鋼用溶接材料
- 溶接継手特性例
- ニッケル系高耐候性鋼用高力ボルト
- ニッケル系高耐候性鋼の適用例
- 特長
- 製造品種
- 鋼種認定状況
- 製造工程と品質管理
- 熱加工制御プロセス(TMCP)
- 400N/mm2級鋼板 製造可能範囲
- 490N/mm2級鋼板 製造可能範囲
- 490N/mm2TMCP鋼板 製造可能範囲
- 溶接構造用高張力鋼板WEL‒TEN®シリーズ
- 耐摩耗鋼板ABREX®シリーズ
- 低温用耐摩耗鋼板ABREX®LTシリーズ
- 低温用鋼板N‒TUF™シリーズ
- 耐硫酸・塩酸露点腐食鋼板S‒TEN®シリーズ
- ニッケル系高耐候性鋼板NAW‒TEN®シリーズ
- 一般用耐候性鋼板NAW®シリーズ
- 高耐候性鋼板COR‒TEN®シリーズ
- 建築構造用高張力鋼板BT‒HT™シリーズ
- 建築構造用弾塑性履歴型ダンパー用鋼板BT‒LYP®
- 電磁軟鉄鋼板NS‒MIP®
- ご注文に際して
- 現品表示例
- 実施例とおわりに
- ご使用時の参考資料
- 規格対応表
- 日本製鉄規格 新旧規格対比表
お問い合わせ
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