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広畑柔道教室・創立30周年 記念行事に参加 外気47℃の街で
全日本オリンピック強化合宿に参加 新戦力"リトル高橋"!!
戦略的コンディショニング 髙橋選手、柔道指導のためチュニジアへ
湊谷選手、現役生活にピリオド "夢舞台"全日本柔道での髙橋・永井両選手
地元FMラジオ番組に生出演



広畑柔道教室・創立30周年 記念行事に参加
 ~ 10月30日、祝賀記念行事を開催。"新日鐵柔道部員が教室生に技の指導"~
10月30日、広畑柔道教室(広畑柔道教室は昭和49年の創立以来、新日鐵柔道部とも緊密な関係にあり「尚武殿」で毎週3日の稽古を行っている。)の創立30周年が開催された。
式典には、新日鐵柔道部の勝山憲夫柔道部長(新日本製鐵(株)広畑製鐵所副所長)をはじめ、石川勝章副部長、そしてアテネオリンピックで大活躍した全日本女子チーム強化委員長の南喜陽氏も出席した。
またアトラクションで「5人掛け」が行なわれ、現役の二村学選手が卒団生5人を相手に模範試合。斎藤俊郎主審の絶妙な審判?に二村選手も若干とまどい気味であったが、最後には格の違いを見せつけ、5人を次々に投げ飛ばして満場の喝采を浴びていた。
一方、技の指導では、岡泉監督の分かり易い説明のもと、現役の永井亮平選手の払腰、吉岡正人選手の背負投、髙橋徳三選手の内股など間近で見る日本柔道トップレベルの選手の豪快な技の連続に、生徒や父兄も驚嘆の声をあげ、式典は大いに盛り上がった。


みんなで祝った創立30年
みんなで祝った創立30年
卒団生を指導する岡泉監督。バックは現役選手、生徒入り混じっての合同稽古の風景
卒団生を指導する岡泉監督。バックは現役選手、
生徒入り混じっての合同稽古の風景




外気47℃の街で
 ~ アテネ五輪の強い日本柔道 再び ~
あの「ドーハの悲劇」の舞台、カタール国ドーハ。ここで、9月17、18日の2日間、「第5回アジアジュニア柔道選手権大会」が開催された。
9月14日、日本ジュニア男子チームのコーチを兼任する私は、初めてドーハの地に降り立った。第一声は「暑い!」。8月のアテネオリンピックで"暑さ慣れ"していたつもりだが、ここはさらに暑い。「なんだこれは?」。街中にあるホテルから通りに出ると人通りは少ない。日中はこの暑さのせいか、外出を避けているようだ。日が落ちる頃から、どこからともなく人が集り、街に活気が出る。
翌日、大会レセプションの席で一瞬耳を疑った。昨日の気温は47℃だったという。「あり得ない」と思う反面、「どうりで…」と納得した。今年は日本も記録的な連続夏日となり、"猛暑"を越えて"酷暑"といわれたが、ドーハのこの47℃はなんといえばいいのだろう。
さて、大会当日…。屋外とは違い、室内は空調設備も完備され、肌寒いくらい。だが、試合が進むに連れ、各国の選手も観客もヒートアップし、外の気温に劣らない熱気あふれる試合が続いた。
そのなかで戦った日本男子チームは、初日、3階級で銅メダル1個と低調なスタート。しかし、2日目はまるでアテネオリンピックの勢いが舞い戻ったかのように、4階級すべてで金メダルを獲得。オリンピックに続き、アジア大会でも日本柔道の強さをアピールできた。
10月には、2年に1度の「世界ジュニア選手権大会」がハンガリーで行われる。アテネ、ドーハの勢いをハンガリーにしっかり繋げ、ここでも"ゴールドラッシュ"を実現できるよう頑張っていきたい。
~カタール国ドーハ~
岡泉 茂(柔道部監督)


熱戦が繰り広げられた会場で
熱戦が繰り広げられた会場で
47℃のドーハの街
47℃のドーハの街



全日本オリンピック強化合宿に参加
 当柔道部は、6月28日から7月3日までの6日間、愛知県と長野県富士見高原で合宿を行なった。7月の兵庫県体重別選手権大会、8月の全日本実業柔道個人選手権を見据えてのこの合宿は、非常に質の高いものとなった。
1日の練習で5kgもやせる選手がいるほどの暑さの中、前半の愛知県警察との合宿を終え28日午後長野へ移動。打って変わって夜は肌寒いくらいの富士見高原で、アテネオリンピックを控えた日本代表選手と共に汗を流した。
午前は立技が中心に行なわれた。鈴木桂治選手と2本、井上康生選手と3本と連続して指名されることもあり、体力も然る事ながら精神力もおおいに必要とされた。
午後は寝技とランニング。寝技の打込み・乱取に加え、押さえ込まれた状態から逃げるという実戦を想定した練習も取り入れられた。寝技のあとのランニングでは中距離中心で瞬発力、持久力と極限まで追い込んだ。
6日間の合宿を終え、宿舎をあとにする「鐵の軍団」の顔つきはあきらかに1週間前とは変わっていた。全階級制覇を目標と掲げる7月18日兵庫県体重別選手権大会では彼らの活躍がおおいに期待できそうだ。


全日本選手権覇者の鈴木選手と練習を交え、充実した日々を送った髙橋選手
全日本選手権覇者の鈴木選手と練習を交え、充実した日々を送った髙橋選手
高校・大学の後輩の棟田選手と熱のこもった練習をする落合選手
高校・大学の後輩の棟田選手と熱のこもった練習をする落合選手



新戦力"リトル高橋"!!
 今シーズンは、大リーガー"リトル松井"(稼頭央)の華々しいデビューで、「W松井」の活躍が連日報道されているが、当柔道部にも、明日の新日鉄柔道を担う新人"リトル高橋"(慶一)が加わり、主砲"ゴジラ"格の徳三選手との「W高橋」になった。
野球と柔道との違いはあるが、"リトル松井"同様、"リトル高橋"にも機動力があり、時には巧みな動きから背負投げで仕留め、時には一瞬の隙を逃さず寝技でそつのない柔道を展開するオールラウンドプレーヤーである。彼にとっての"開幕"は5月9日の西日本実業柔道団体対抗大会。初打席初本塁打のような働きでチームに勝利をもたらしてもらいたい。
一方、彼の加入により、練習に活気が増し、先輩部員たちも良い刺激を受けている。また、73kg級の"リトル高橋"が出場することで、チームとしても「兵庫県体重別選手権大会の全階級制覇」「兵庫県国体チームオール新日鉄メンバー」という新たな目標を掲げることができた。チームを引張る・副主将の"ゴジラ髙橋"も「手応えを感じている」と自信をのぞかせている。


高橋慶一選手
高橋慶一選手
練習中の高橋慶一選手
練習中の高橋慶一選手

 (PROFILE)
 たかはしよしかず
生年月日/1981年8月15日
出 身 地/兵庫県宝塚市
出 身 校/御影工業高→筑波大学


 ~主な戦績~
 ・ 2002年 全日本学生体重別選手権大会 73kg級 準優勝
・ 2002年 講道館杯日本柔道体重別選手権大会 73kg級 5位

※「部員紹介」にも掲載しております。

高橋慶一選手への応援メールなどは、「掲示板」またはこちらまでお寄せ下さい。

 >hirohatajudo@topaz.ocn.ne.jp



戦略的コンディショニング
 本年度、当柔道部は全日本実業柔道団体対抗大会、全日本実業柔道個人選手権において、あと一歩というところで涙を呑んだ。この現実を重く受け止め、9月から新たなスタートを切るべく、ただウエイトトレーニングで筋力を付けるだけの、昔ながらのやり方ではなく、ストレングス&コンディショニングのプロであるスポーツトレーナーを外部から招き、計画的で協調性、柔軟性の高い戦略的コンディショニングの実施に踏み出した。
まずは、個々の弱い部分を克服すべく、体の使い方・アジリティー・柔軟性・ウェイトなどのトレーニングを徹底し、日々厳しいトレーニングに時間を費やしている。試合のないこの時期に、徹底して体を鍛え上げるのは、シーズンインしてからの、技術習得のスピードや怪我の防止に大きくかかわるからである。
ここまで徹底したトレーニングを行うのは、皆始めてであり、日々体力が向上するのを実感している。
チームトレーナーは「まだまだ体力的に伸ばすところが沢山ある」と述べている。4カ月にわたるトレーニングプログラムは12月で一区切りするが、体力を付けたこの時期から本当にチームが変わってくると思われる。
次なる目標は、全日本選手権である。今年は永井、髙橋の両選手が近畿予選を勝ち抜き出場している。来年はこれに続けと、他選手も必死になっている。まずは2月に行われる兵庫県予選に注目して欲しい。


データを元にトレーナーにアドバイスを受ける
データを元にトレーナーに
アドバイスを受ける
体幹を鍛える選手達
体幹を鍛える選手達



髙橋選手、柔道指導のためチュニジアへ
 10月4日からの2週間、髙橋徳三選手が、奈良県の「チュニジア青少年育成支援事業」の一環で、北アフリカの地中海に面した国チュニジアへ渡った。
これは、2002年サッカーワールドカップにおいてチュニジアが奈良県でキャンプをはり、これを機に今後も交流を続けていこうと始まり、今回は、「柔道を通した青少年の健全育成、スポーツの普及・振興」を図るものである。母校の天理大学を通じて依頼を受けた_橋選手は、同国の4都市・20ヵ所近くの柔道クラブや学校で、主に指導手法やデモンストレーション、現地の青少年指導者との意見交換、セミナーなどを行った。
チュニジアで柔道はサッカーに継ぐ人気で、近年、世界選手権で金メダリストを排出するなど国際的にも強豪国となってきている。が、困難な財政状況の中、柔道着も手に入らず、ボロボロの畳の上で練習しているところが多い。そこで今回、奈良県の高校で不要になった柔道着(ダンボール3箱分)を支援した。
「チュニジアの人々に柔道を指導していく中で、忘れかけていた基本というものの重要性を改めて認識しました。また、貧しい環境でひたむきに柔道に打込む姿を見て、逆に勉強させていただきました。今後、この経験を自分の柔道や仕事に生かし、さらに精進していきたいです」と髙橋選手は語っている。


チェニジアの子供たちと
チェニジアの子供たちと
技の指導をする髙橋選手
技の指導をする髙橋選手



湊谷選手、現役生活にピリオド
 7年間に渡り、新日鐵柔道部のポイントゲッターとして活躍してきた湊谷知幹選手が現役生活を引退することになった。
湊谷選手は平成8年入社以来、大外刈り、内股など多彩な技を駆使し、幾度となく新日鐵を全国優勝へと導いた。個人でも全日本選手権大会5年連続出場などの活躍で新日鐵柔道を盛り上げた。
引退と同時に退社、兼ねてからの希望であった柔道復整師となり、新たな一歩を踏み出す。「これからは今までとは違う形で柔道に携わるが、ずっと新日鐵柔道を応援していきたい。」本人談。


6月をもって引退する湊谷選手
6月をもって引退する湊谷選手
破壊力抜群の払い腰!(平成9年度全日本選手権大会)
破壊力抜群の払い腰!
(平成9年度全日本選手権大会)
 (PROFILE)
 みなとやちから
生年月日/1972年5月15日
出 身 地/富山県
出 身 校/小杉高→筑波大


 ~新日鐵在籍中の戦績~
 ○ 団体戦(平成8年~15年)
・ 全日本実業柔道団体対抗大会(優勝2回、準優勝1回、3位4回)
・ 全日本柔道団体選手権大会 (準優勝3回、3位3回)
○ 個人戦(平成8年~15年)
・ 全日本選手権大会(平成9年~13年/5年連続出場)
・ 全日本選抜体重別選手権大会(平成10年、11年出場)
・ 講道館杯日本体重別選手権大会(平成8年~11年出場)
・ 平成10年 ロシア国際大会-100kg級 3位

湊谷選手への応援メールなどは、こちらまでお寄せ下さい。

 >hirohatajudo@topaz.ocn.ne.jp



"夢舞台"で存在感示す 全日本柔道で髙橋・永井両選手
 柔道の個人日本一を決める全日本選手権は4月29日、東京・武道館で、広畑からも多数の応援団が駆けつけるなか、熱戦が繰り広げられた。
大会一回戦で、初出場の髙橋徳三は、かつての僚友、増地克之(桐蔭横浜大教員)と対戦。 お互いに手の内を知り尽くしているだけに技の応酬が続く。決定技が出ないあせりからか、髙橋が攻めにいく。これが裏目に出て注意を取られ、さらに警告を取られ敗退した。
一方、高卒組として28年ぶりに全日本の"夢舞台"に立った永井亮平は、松本太一(了徳寺学園職員)と二回戦で対戦。似たような上背で、がっぷり四つでお互い譲らない熱戦。「何とか、一勝を」との応援団の期待を背に受け、技を仕掛けるが決定技にならないまま時間切れ。旗判定は無情にも相手に上がり、万事休した。
岡泉監督は、「二人とも気合十分だったが、 技が不発に終わった。きっと貴重な経験を次に生かしてくれるだろう」と"捲土重来"を語った。


寝技を仕掛ける永井選手
寝技を仕掛ける永井選手
増地選手を攻める髙橋選手
増地選手を攻める髙橋選手



柔道場の外でも本領発揮?! 地元FMラジオ番組に生出演
 4月22日、元気な柔道部の面々が、地元FM局『FM GENKI』のパーソナリティー番組「夕方交差点GENKIもって来い」に出演し、日頃の活躍ぶりを披露した。
同番組は地元姫路の"旬"の人を招き、リスナーに"GENKI"をおすそ分けしようという同局の人気番組である。
この日出演したのは、柔道界の"夏の甲子園"ともいえる全日本選手権(4月29日、東京・武道館)に初出場を決めた永井・髙橋両選手と岡泉監督の3名。パーソナリティの小林美樹さんから、柔道を始めたきっかけや強さの秘訣、全日本にかける意気込みなど"GENKI"の素をインタビューされた。
柔道では沈着・冷静な試合運びの永井と_橋も、ラジオ出演は初めてであり、それも生放送とあって、多少あがり気味。新婚の永井はそれをネタにされて、小林さんの"押え込み"にかかりそうだったが、岡泉監督が助け舟を出して切り抜けるなど、チームワークの良さをアピールした。
この日の放送を聞いた人も、今、初めて知った人も、もう一度柔道部が生出演するチャンスがあるので、聞き逃しなく。今度も同番組に同部関係者が出演予定(詳細は下記)。全日本選手権での感想や、5月31日(土)、6月1日(日)に開かれる全日本実業柔道団体対抗大会の話題など、柔道部の"GENKI"を持って行きます。お楽しみに。

★放送予定 5月19日(月)16時45分~17時00分
『FM GENKI』 79.3メガヘルツ
(放送対象エリアは、姫路市とその近郊市町)


左から、永井選手、髙橋選手、岡泉選手、小林さん(イーグレひめじ特設スタジオにて)
左から、永井選手、髙橋選手、岡泉選手、小林さん(イーグレひめじ特設スタジオにて)