関西製鉄所
関西製鉄所は、和歌山製鉄所、尼崎製造所、製鋼所を統合・再編成し、発足しました。
世界各地で使用される石油掘削・天然ガス開発向けや高効率発電所のボイラチューブ向け継目無鋼管(シームレス鋼管)の製造をはじめ、
日本で唯一、鉄道用車輪・車軸をつくっています。
また、車のエンジンの重要部品である鍛造クランクシャフトや、建築構造材であるH形鋼・ハイパービーム、
土木・港湾工事用鋼材である鋼矢板などを製造しています。
ISO14001環境マネジメントを構築(1997年4月認証取得)
製鉄所長が掲げた環境方針のもと
全従業員が一体となった環境改善取り組みを展開中
[基本理念]
関西製鉄所 和歌山地区は、環境への負荷の少ない持続的発展が可能な社会の構築に向け、地域社会および地球規模の環境保全と調和した事業活動と人材育成を推進する。
[基本方針]
原料ヤードからの粉じん飛散防止のため、CPUコントロールによる自動散水を実施しています。
5~9月期の南系の風向きを想定し、近隣住宅地域に対して粉じん飛散低減効果の高い、風上側に設置しています。
「環境実態を把握することにより、よりよい環境の創出に努める」とともに、「製鉄所の環境改善への取り組み効果について確認して頂く」ため、和歌山県や和歌山市に測定データを送信するとともに、住民の皆様にも確認して頂けるようデータの開示を行っています。
高炉スラグや製鋼スラグを所定の粒度に破砕整粒し、炉盤材やセメント原料としてリサイクルします。
製鋼スラグは、水と反応すると膨張する性質があり、路盤材には不向きでしたが、あらかじめ蒸気で十分に安定化させることで路盤材への利用を可能にしました。これは世界で初めて開発・実用化した高効率の加圧式蒸気エージング設備です。