ニュース
- 2024/11/29 交通産機品でSuMPO環境ラベルプログラム「SuMPO EPD」の認証を新たに9件取得
- 2024/04/22 ジャパントラックショー2024に出展
- 2020/03/13 日本製鉄 市村賞を2年連続でダブル受賞 ~市村産業賞、市村地球環境産業賞を同時受賞~
- 2020/02/03 トラック・バス用アルミホイール「タフブライト®」ウェブサイトをリニューアル
- 2019/12/20 第54回(2019年度)「機械振興賞」機械振興協会会長賞を2年連続で受賞 ~鉄道車両の床下騒音の大半を占める歯車騒音を大幅(最大20db)に低減~
- 2019/6/17
フジサンケイビジネスアイに『日本製鉄「タフブライト」の最高峰の輝きをバス、トラックに』/
『ルポ 日本製鉄「タフブライト®」の挑戦 〜第5回 つばめ自動車〜』記事が掲載されました
(2019/6/14(金)号10面) - 2019/01/18 第53回(平成30年度)「機械振興賞」機械振興協会会長賞を受賞
- 2018/10/16
『純国産アルミホイールという選択 ルポ 新日鉄住金「タフブライト®」の挑戦 〜第4回 愛子観光バス〜』
記事がフジサンケイビジネスアイ(2018/10/15(月)号6面)に掲載されました - 2018/01/15
第7回「ものづくり日本大賞 」特別賞を受賞
VCロール
VCロールは板の圧延において、板幅方向の形状を格段に向上させる性能を備えたユニークな圧延ロールです。圧延荷重によるロールの変形に応じて適正なクラウンを付与するため、ロール自体にクラウン量可変機構を内蔵させた構造が最大の特長です。
VCロールシステムはVCロール、油圧装置、制御盤、操作盤で構成されており、その応答性の高さから自動形状制御システム(AFC)に組み込むことでさらに効果を発揮します。
VCロールは2段圧延機、4段圧延機等タイプの異なる各種の圧延機に適用でき、さらに既設、新設を問わず広範囲に適用が可能で、鉄鋼用のみならず、アルミ、銅用の多くの圧延機で広く利用頂いています。VCロールは当社のロール製造技術および圧延技術をベースに独自に研究開発されたものであり、関連業界において高く評価されています。

特長
- 形状制御及びクラウン制御に高い性能を発揮
- 圧延制御の高い応答性能
- AFCシステムへの組み込みが容易
- 操作と保守が簡単で容易
- 改造なしで既存ミルへの適用可能
製品紹介
効果
VCロールの採用により、形状制御の基本的な効果に加え、多様な面でメリットをもたらし、板圧延の操業全般に渡り、その総合的な効果は絶大なものとなります。
- 冷間圧延用
-
- 圧延材の品質改善
- スクラップや格落ち量の減少
- 歩留まりの改善
- ロール原単位の改善
- ロール保有数の減少
- 操作性、生産性の改善
構造
VCロールはスリーブ、アーバ、ロータリジョイントで構成されています。スリーブはアーバに焼嵌固定され、ロータリジョイントはアーバ端に設置されています。
スリーブとアーバの間には油圧室として円筒状の隙間が設けてあり、アーバの中心部には油道があって、油圧室へ繋がっています。
高圧油が油圧装置からロータリジョイント、アーバ内の油道を通して油圧室へと導かれ、スリーブ中央部を拡径します。
スリーブとアーバは特殊鍛鋼品であり、スリーブは外表面を高硬度、内部は高靭性を保つため、2段階の熱処理を施工しています。
VCロール専用に開発されたロータリジョイントは、ロールの回転を許容しながら油圧装置からロール内へ油を送る機能を有します。高圧用に1ポートと潤滑と冷却のための低圧用に2ポートがあり、着脱容易なジョイントにて接続します。
このようにVCロールの構造はシンプルであり、高い信頼性と容易な操作・保守性を有しています。

システム
VCロールシステムは、VCロール、油圧装置、制御盤、操作盤で構成されます。また、その応答性の高さから自動形状制御システム(AFC)への組み込みにも適しています。

油圧装置
VCロールの油圧装置は、一次側回路で圧力を20MPaに保持し、二次側回路で増圧器にて0~49MPaにコントロールされた圧力がVCロールへ与えられるようにしています。
高圧の二次側圧力は、どんな異常時にも緊急回路を通してタンクへ直接に戻します。
圧力検出器やサーボ弁でトラブルが発生した時には、ポンプの停止に加え、二次圧力49MPa以上に上昇するのを避けるために、増圧器と圧力検出器の間で二重の安全設計を考慮しています。
ロール内の圧力は圧力検出器で直接に測定しており、自動制御システムへ組み込まれたときは、この圧力が制御装置に戻され、システムは正確且つ高速に制御を行います。
機能
VCロールの機能
VCロールは、内部に送り込まれた油圧力でクラウンを瞬時に変化させることが出来るため、操業を停止することなく、圧延材の形状を迅速に制御できます。
もし、圧延材に耳伸び(edge wave)が見られるなら、材料が平坦になるまで圧力を増加します。逆に、圧延材に中伸び(center buckle)が見られるなら、材料が平坦になるまで圧力を減少します。勿論、自動形状制御装置が設置されていれば、これらの制御を自動的に行います。
このように、VCロールは、制御機構が非常にシンプルであり、オペレータにとって非常に扱いやすいアクチュエータと言えます。つまり、VCロールを導入すれば、導入直後より圧延形状の改善に大きな効果を発揮するため、大きな利益をもたらすこととなります。

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