試験装置

当社は、平成16年、近年の新幹線をはじめとする新型車両の高速化開発にお応えすべく、より静粛な車内&周辺環境のご提供と部品の更なる軽量化・信頼性向上を目指して、実車走行をシミュレートできる、半無響室を備えた駆動装置専用の高速負荷回転試験機を世界で初めて開発・導入致しました。

鉄道車両用車軸変動荷重回転曲げ疲労試験機

概要

車軸は実体強度を正確に把握することが安全性と軽量化を両立させる上で極めて重要となります。実体車軸による疲労試験は、試験機の制約から一定振幅荷重で行われていましたが、実際の車両では荷重は常に変動しており、実体が再現されているとは言い難い状況でした。そこで、従来の固定荷重回転曲げ疲労試験に代わり、より実体走行に近い変動荷重条件設定が可能な試験機が1995年に導入されました。

特長

実体を模した試験が可能
実体車軸に合せた試験車軸と試験車輪の組み合わせにより、はめ合い部を含む車軸の疲労強度検証が可能です。
自動制御での試験が可能
最大荷重は157kNまで可能であり、条件をプログラムに登録しておけば長期間無人運転の試験が可能です。

鉄道車両用高速ブレーキ試験機

概要

車両の高速化に伴い、鉄道用のブレーキディスクの高速ブレーキ性能を調査するニーズが高いことから、従来の踏面・ディスクブレーキ試験機に加え、新たに2001年に高速ブレーキ試験機を導入しました。600km/h相当までのブレーキ試験が可能であり、基本ブレーキ性能試験、耐久試験等が可能な他に、ブレーキトルク、減速度等を制御する実車に近いランカーブ試験等ができることが特長です。

特長

高速化に対応したブレーキ試験が可能
ブレーキ試験最高速度は600km/h(直径860mmの車輪)を実現し、高速化に対応したブレーキ性能試験・耐久試験を実施することが可能です。(直径860mmの車輪では400km/h、16Ton相当の高負荷ブレーキ試験も可能)
様々なブレーキ制御試験(ランカーブ)が可能
トルク一定制御、減速度一定制御等のブレーキ試験が可能で、勾配、ランカーブ、走行風等を考慮した実車に近い条件でのブレーキ試験が可能で、平均摩擦係数、トルク等の試験結果も自動記録することが出来ます。

鉄道車両用駆動装置専用 高速負荷回転試験機

特長

高速化対応
試験最高速度500km/h(当社従来比+200km/h)を実現し、高速化開発にお応えします。
実車トルク負荷による評価
従来は車両完成後の現車走行試験で性能の検証を行なっていましたが、この試験機により、実車トルク負荷条件での特性シミュレートが可能です。
音響特性の分析と予見設計
半無響室と車軸・ピニオン軸による駆動方式を採用することにより、他の騒音源の影響を受けることなく、駆動装置本体からの音源・音響特性の分析が可能となり、的確に予見設計が行えます。

鉄道車両用台車回転試験機

概要

新幹線を始めとする高速鉄道は、環境・エネルギー問題からも注目を集めており、さらなる高速化のための研究も行われています。台車回転試験機では、車体に相当する荷重枠を上に載せ、レールに相当する軌条輪を回転させることによって、鉄道車両の走行安定性を始めとする高速で走行した場合の諸問題を事前に解決することができます。

特長

高速化に対応した試験が可能
試験最高速度500km/h以上を実現し、今後のさらなる高速化に対応した走行安定性の確認試験を実施することが可能です。
実車トルク負荷による評価
従来は車両完成後の現車走行試験で性能の検証を行なっていましたが、この試験機により、実車トルク負荷条件での特性シミュレートが可能です。
あらゆる種類の台車に対応した試験が可能
軌間や軸間距離の変更が可能であり、さまざまな台車の試験を実施することが可能です。

鉄道車両用台車疲労試験機

概要

鉄道車両の台車には非常に高い安全性が要求される一方で、軽量化も重要なポイントとなります。台車疲労試験機では、実物の台車に実際の使用条件を考慮した繰り返し荷重を負荷して長期使用に対する強度評価試験を行うことができます。

特長

さまざまな荷重条件での試験が可能
正弦波や矩形波等いくつかのパターンによる荷重波形や実態を模した荷重波形までさまざまな荷重条件での試験が可能です。
実車トルク負荷による評価
従来は車両完成後の現車走行試験で性能の検証を行なっていましたが、この試験機により、実車トルク負荷条件での特性シミュレートが可能です。
自動制御での試験が可能
自動制御により長期間無人運転による疲労試験が可能です。

お問い合わせ

製品に関するお問い合わせ

会社団体名、お問い合わせ内容等の記載に漏れや不備がある場合や、お見積りに関するご質問等については、回答できない場合もございますので、予めご了承ください。

レールに関するお問い合わせは建材からどうぞ