3.外面腐食 - 大気腐食

大気中の腐食に影響を与える因子としては、次のようなものがあります。
結露があった場合の腐食は、前述(e項参照/酸素濃度)のメカニズムで発生します。

a. 結露

露点温度(管表面温度)
湿度% 環境温度℃
5 10 15 20 25 30 35 40
100 5 10 15 20 25 30 35 40
90 4 9 14 19 24 29 34 38
80 3 8 12 17 22 27 31 36
70 1 6 11 16 20 25 29 34
60 0 4 9 14 18 23 27 31
50 -3 1 6 11 15 19 23 28

b. 海塩粒子

海水中に含まれる気泡が、海面近くで破裂する時に生ずる塩分を含んだ小さい水滴を海塩粒子といい、破裂する気泡が大きいものはあまり飛散しないが、微小粒子となったものは、大気中で運ばれ陸地に達します。(潮気)これが、金属表面に付着すると、結露しやすくなり水滴そのものの電導性も高いため、腐食を促進します。

c. 大気汚染物質

大気汚染物質にも様々な種類はあるものの、多くは腐食性を増大させる性質があります。(亜硫酸ガス等)
近年は環境対策の効果が顕著に現れて、大気汚染物質は少なくなっています。

おすすめコーナー
亜鉛めっきは地中埋設には不向きですが、露出配管には永く使用されています。防食性能を高める場合は日本製鉄の外面被覆鋼管(VLP)や、各種塗装仕上(下塗→中塗→上塗)をおすすめします。

おことわり

本資料は、一般的な情報の提供を目的とするもので、設計用のマニュアルではありません。本資料の情報は、必ずしも保証を意味するものではありませんので、本資料に掲載されている情報の誤った使用、または不適切な使用法等によって生じた損害につきましては、責任を負いかねます。また、内容は予告無しに変更されることがあります。

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