メトロデッキ®(路面覆工板)

日本製鉄のメトロデッキは、地下鉄工事をはじめ地下街の建設、地下配管工事などの各種路面掘削工事や、仮設橋梁、作業構台等に使用される路面覆工板です。

特長

1. 高い強度・大きな剛性

メトロデッキを構成する縞H形鋼には、溶接構造用熱間圧延鋼材SM490Aを使用していますので、軽量かつ高強度です。
また、道路橋示方書に規定されているT荷重に対して橋の限界状態1で対応しています。(旧道路橋示方書におけるT荷重(T-25)に長期許容応力度で対応することに相当します。)

2. 優れたスリップ防止効果

メトロデッキの表面には溝付き格子模様の凹凸が圧延されているため、優れた摩擦抵抗を有し、スリップ防止効果を発揮します。
旧型メトロデッキの格子模様へ新たに排水溝を加えており、雨天後の耐スリップ性能の早期回復が期待できます。
 さらに、市街地の交差点、交通量の多い道路など、スリップ防止と騒音対策を必要とする場合には、すべり止め舗装を施すと、より一層安心してご使用いただけます。

3. 騒音・衝撃を緩和しています

メトロデッキと受梁の間には緩衝材としてゴムパッドを取り付け、騒音や衝撃を緩和しています。
 また、締結式を使用するとさらに騒音を低減することができます。

4. 架設が簡単で取り扱いが容易です

落とし込み式の場合は、受梁上に治工具類で敷き並べるだけです。締結式も簡単な作業で取り付けることができます。
 また、強度が高いわりに軽量で規格化されたパネルですので、運搬や保管が容易に行えます。

5. 形状・品質が均一です

メトロデッキ®は優れた設備と厳しい品質管理のもとで製作しますので、品質・形状はつねに均一で、安心してご使用いただけます。

「メトロデッキ®」は当社の登録商標です。

仕様

形状と種類

メトロデッキの主材は、フランジ上面に溝付き格子模様の凹凸を熱間圧延した縞H形鋼です。これを一定寸法に切断して5本敷並べて溶接により一体化し、側面を平板で補剛しています。
 メトロデッキの種類は、寸法上から長さ2mのⅠ型と3mのⅡ型の2種類に分類されます。
 メトロデッキの据付方法には、落とし込み式と締結式の2種類を用意しています。締結式は受梁と覆工板とのガタつきや、覆工板の浮き上がりなどへの対策が必要な場合のご使用をお奨めします。
 また、スリップ防止などのため、表面にすべり止め舗装が必要な場合には、すべり止め舗装材付きのメトロデッキも用意しています。
 なお、メトロデッキは無塗装品ですが、塗装が必要な場合にはご相談ください。

寸法・重量

呼称寸法
幅(m) × 長さ(m)
高さ (mm) 面積 (m2) 重量 (kgf)
1パネル当り
落とし込み式 Ⅰ型 1×2 208 2.0 424
Ⅱ型 1×3 208 3.0 624
締結式 Ⅰ型 1×2 208 2.0 430
Ⅱ型 1×3 208 3.0 630

上記以外の寸法についても、ご相談ください。

縞H形鋼断面諸元

(参考値)

A(cm2) 47.16
W(kgf/m2) 37.00
Ix(cm4) 3,389.00
Iy(cm4) 1,150.00
Zx(cm3) 345.00
Zy(cm3) 117.00
ix(cm) 8.48
iy(cm) 4.94
縞H形鋼の規格

JIS G 3106 SM490A 相当品

据付け方法

メトロデッキの据付け方法には次の2種類を用意しています。

落とし込み式

この方式は、受梁にメトロデッキ®を載せるだけで、締結する作業がまったくありません。メトロデッキ®の両端部下面には山形鋼を溶接し、水平移動に対するストッパーとしています。

締結式

この方式は、クリップの弾性を利用して締結する方法で、ガタがおきにくいのが特長です。ボルトの締結は、エキステンションバーおよびディープタイプソケットを使用して上面から作業できます。(特許取得)

用途例

カタログ

メトロデッキ® 路面覆工板 (4.49MB)PDFファイル

  • 形状と種類
  • 寸法・重量
  • 標準品構造図
  • 据付け方法
  • 締結式 据付け要領
  • 構造計算例
  • 強度試験結果
  • 摩擦係数測定試験結果
  • 特別仕様
  • 管理点検のお願い
  • 検査要領

お問い合わせ

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