XSTEELIA® Catalyst for Steel Innovation
細径線材

「細径線材」は、当社独自技術によって量産を実現した線径5.0mm以下の線材商品です。

本商品をご利用いただくことにより、二次加工における抜本的な工程省略が可能であり、特に、極細径のワイヤーを製造される際に、その効力が十二分に発揮されます。また、本商品はスチールコード用線材をはじめとした幅広い鋼種に適用が可能で、東日本製鉄所 釜石地区及び東日本製鉄所 君津地区から全国・全世界のお客様にお届けします。
さらに東日本製鉄所 釜石地区には伸線機や熱処理装置などの各種試験設備も備えておりますので、お客様のニーズに合わせて、事前評価等をサポートさせて頂きます。

製造可能サイズ

  • 下記の表は左右にスクロールしてご覧になれます。
線径分類 一般線材 細径線材
サイズ(単位:mm) 5.5 5.0 4.5 4.0 3.8 3.6
製造可能範囲 室蘭製鉄所 マル
九州製鉄所 八幡地区 マル
東日本製鉄所 君津地区 マル マル
東日本製鉄所 釜石地区 マル マル マル マル マル マル

製造可能サイズについて説明した図です。 ※3.6mmをご発注の際は事前にご相談ください。※大単重コイルは、現時点では製造対応しておりません。

鋼種・用途例

鋼種 用途
ソーワイヤー用線材 ソーワイヤー
スチールコード用線材 タイヤ用スチールコード
ピアノ線材 コントロールケーブル等
硬鋼線材 ビードワイヤー等
溶接材用線材 溶接棒

ソーワイヤー スチールラジアルタイヤ断面図 スチールコード ビードワイヤー

工程省略例(お客様のメリット)

スチールコード・ソーワイヤ用途での事例

スチールコード・ソーワイヤ用途での事例について説明した図です。

STC・70Cの事例、STC・80Cの事例、ソーワイヤー・80Cの事例

お客様のメリット

コスト

パテンティング・伸線省略可能

評価データ(”メリットの理由”を詳しく解説します)

細径化により冷却効果向上

  • 線材圧延時の冷却効果向上 → 組織の均一化、γ粒微細化
  • 伸線加工時の冷却効果向上 → 時効抑制、セメンタイト分断抑制

細径化による冷却効果向上について説明した図です。

組織断面写真(82Cの例)

組織断面写真(82Cの例)の図です。

炭素含有量別 生引き限界の例

冷却効果向上により、伸線性が向上します。

炭素含有量別 生引き限界について例示した図です。

  • 伸線加工限界の判定基準 (1)絞り≧35% (2)捻回値≧25%(l=100d)(3)捲解試験≧合格率90%(自動捲き8回)

細径線材を支える当社(東日本製鉄所 釜石地区)の独自技術

細径化により冷却効果向上

当社(東日本製鉄所 釜石地区)は、1961年の線材工場操業開始から培ってきた技術により、細径線材を安定的に圧延出来る技術と業界屈指の二次加工研究設備(お客様の加工工程をシミュレート出来る装置群:伸線、熱処理、表面処理など)と解析機器を有しています。素材特性の評価や最適な加工条件の検討により、お客様のニーズにお応えして参ります。なお、お客様のご要望によって、細径線材と軟質熱処理の組み合わせも可能です。