XSTEELIA® Catalyst for Steel Innovation
クラッキングコンロッド用鋼

きれいに割って、製造工程のCO2や手間も削減

For SYNERGIA® 『鋼材×工法』
お客様工法に最適化した鋼材 × お客様プロダクツの高強度化に貢献

ロッドとキャップ部を一体成型した後に破断分割(クラッキング)して、製造するクラッキングコンロッド用鋼を開発しました。

従来コンロッド(5工程)(1)(2)2つの部品を別々に鍛造・切削(3)合わせ面の加工(4)位置決めピン(5)ボルト締結、開発クラッキングコンロッド(3工程)(1)一体ままで鍛造・切削(2)クラッキング(3)ボルト締結

鉄の可能性を極限まで追求(高強度・きれいに割れる材料)

①クラッキングでき、コンロッド製造工程を簡略(従来から2工程を省略)
②材料の疲労強度を高めて、相反する切削加工性も劣化させない。

最新のナノレベル解析技術を駆使して、バナジウムなどのナノ析出物で強化した新材料を開発・実用化しました。

微細析出物のTEM観察と微細析出物の3次元AP-FIM観察について説明した図です。

新材料は優れたクラッキング性を提供します。また高い疲労強度特性をもちながら、相反する切削加工性を非鉛含有成分で実用化しました。

部品の断面図を表示しています。

  • 受賞履歴:2006年 本田技研工業(株)/優良感謝賞
    2007年 日本金属学会/技術開発賞
    2009年 ものづくり日本大賞/特別賞
  • 本映像は、一般社団法人 日本機械工業連合会 により制作いただいたものです。
  • 本映像内の「(株)住友金属小倉」は映像制作当時の社名であり、現在の「日本製鉄(株)九州製鉄所 八幡地区(小倉)」となります。