平面部の防食メカニズム
スーパーダイマ®は従来の亜鉛めっきにAl、Mg、Siを添加し、これら添加元素の複合効果で耐食性を高めたものです。
SiはAlを含有するめっき層の加工性を高めると同時に、Mgとの複合作用によって腐食抑制効果をより高めます。
平面防食メカニズム

- 1.鋼板の耐食性をあげるには...
- 2.めっき処理が効果的です。
- 3.めっき層は保護皮膜を形成して、耐食性を維持しますが...

- 4.その皮膜が粗いと、水分・酸素を通し腐食が進行します。
- 5. めっき層の耐食性をあげるには、その保護皮膜を緻密にする必要があります。
- 6.スーパーダイマ®の保護皮膜は緻密なので耐食性に優れます。
めっき層腐食量(屋外暴露試験結果)
サンプル | めっき種 | めっき付着量 | 表面処理 |
---|---|---|---|
スーパーダイマ® | Zn-11%Aℓ-3%Mg-0.2%Si | K12、K27 | 無処理 |
溶融亜鉛めっき | Zn | Z25、Z27 |
暴露場所:日本製鉄 ウェザリングサイト君津(田園環境)
暴露期間:63ヶ月間(H13/6~H18/9)

サンプル | めっき種 | めっき付着量 | 表面処理 |
---|---|---|---|
スーパーダイマ® | Zn-11%Aℓ-3%Mg-0.2%Si | K18 | 無処理 |
溶融亜鉛めっき | Zn | Z27 |
暴露場所:日本製鉄 ウェザリングサイト沖縄(海岸・亜熱帯環境)
暴露期間:36ヶ月間(H11/12~H14/12)

平面部の耐食性
屋外暴露試験におけるめっき層の減少速度からみたスーパーダイマ®の耐食性は、白錆除去後の腐食量が溶融亜鉛めっきの25%程度と、極めて高い耐食性を有しています。
切断端面部・溶接部の防食メカニズム
スーパーダイマ®の切断端面部は地鉄が露出しているため、初期に赤錆が発生することがあります。
しかし、切断端面周辺部のめっき成分が溶け出して、主に水酸化亜鉛(Zn(OH)2)、塩基性塩化亜鉛(ZnCl22・4Zn(OH)22)および水酸化マグネシウム(Mg(OH)2)等から形成される緻密な保護皮膜をつくり、これが数ヶ月程度の期間のうちに切断端面部を覆います。この保護皮膜は電気伝導性が低く、端面部の腐食の進行を抑える効果があります。また、めっき層に含まれるSiは、上記のような保護皮膜が形成されるのを促進する働きをします。
端面防食メカニズム




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