
スズキ(株)二輪事業本部
二輪技術部 エンジン設計グループ係長
稲山 佳里氏

2005年モデル・チタンマフラー
スズキは 2020年に創立 100周年を迎え、次の 100年も社会に貢献し続けるため、「小少軽短美(しょうしょうけいたんび) 」という創業以来のものづくりの考え方を掲げています。ユーザーへ提供する価値を最大にすると同時に、可能な限り「小さく」、部品などを「少なく」、重さを「軽く」、費やす時間や距離を「短く」、また「美しく」するというものづくりへの思いが込められています。
「二輪車に限りませんが、小さく、軽くつくることで資源を節約し、環境負荷も低減できます。価格も下げることができるので、より多くのお客様に製品を届けることができるようになります。高齢化社会を迎えたなか、乗りやすさはますます重要になると考えています。これからもスズキのものづくりの DNAを継承していきます」(大西チーフエンジニア)
現在、エンジン設計を担当している稲山係長は、いつか理想のマフラーを設計したいと夢を語ります。「良い音を演出するためには、完全に音を消す技術が究極のものだと思っています。学生時代からその技術開発の夢を持ち、マフラー設計を希望して入社したので、いつかは実現したい夢です」 スズキのエンジニアたちは情熱を余すところなく注ぎ込み、「小少軽短美」を追求した、より乗りやすい二輪車の開発を目指しています。その情熱と技術をこれからも日本製鉄のチタン製品が支えていきます。