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2024.12.05

省合金二相ステンレス鋼SUS821L1が三重県流域下水道のゲート設備に採用 [旧 日鉄ステンレスニュースリリース]

日鉄ステンレス株式会社(所在地:東京都千代田区、代表取締役社長:井上 昭彦、以下「当社」)の省合金二相ステンレス鋼SUS821L1(NSSC 2120®/21%Cr-2%Ni-N)厚板が、三重県北勢流域下水道事務所の発注した南部浄化センター(三重県四日市市)の分配槽ゲート設備に採用されました。

分配槽は流入した下水を最初沈殿池の各系列に分配する施設です。南部浄化センターの分配槽ゲート設備は塗装を施した鋳鉄で製造されていましたが、供用開始から20年以上が経過し、塗装剥離部分が下水から発生する硫化水素などの腐食性ガスにより腐食することで、減肉・穴開による水漏れの発生や、さびによるゲート固着で開閉に支障が出るなど、様々な機能低下が懸念されていました。

今回のゲート設備更新にあたり、三重県では、下水道設備の長寿命化と維持管理費削減の観点から、汎用オーステナイト系ステンレス鋼SUS304の使用が検討されていましたが、SUS821L1がSUS304と同等以上の耐食性を有し、ライフサイクルコストの面で優位性があることや、レアメタルであるニッケルの添加量削減が環境負荷低減に寄与することなどが評価され、採用に至りました。

当社の省合金二相ステンレス鋼SUS821L1は、その優れた耐食性や高強度性による設備の軽量化と長寿命化、メンテナンスフリー化による維持管理費用の削減効果が注目され、下水処理場の沈砂池関連設備や汚泥掻き寄せ機チェーン等といった下水道設備に普及しており、日本下水道事業団や東京都、京都市での採用に続き、今回三重県においても採用されたことで、今後全国各地方自治体の下水道設備へのSUS821L1採用拡大のスピードが加速されることが期待されます。

当社は、独自二相ステンレス鋼シリーズをはじめとする高品質なステンレス鋼製品を、使用環境に応じた適材適所のソリューション提案によりご提供することで、国連で採択された「持続可能な開発目標」(SDGs) (「6. 安全な水とトイレを世界中に」、「11. 住み続けられるまちづくりを」、「14. 海の豊かさを守ろう」)に適った、安全で快適な暮らしを実現する質の高い社会インフラの整備に貢献して参ります。

【物件情報】 【物件情報】

 ①№3,4分配槽可動堰 手動式ステンレス鋼板製
 ②連絡ゲート 手動式ステンレス鋼板製

図

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