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2023.07.05

意匠建築用途での当社独自二相ステンレス鋼薄板の採用が拡大 [旧 日鉄ステンレスニュースリリース]

日鉄ステンレス株式会社(所在地:東京都千代田区、代表取締役社長:井上 昭彦、以下「当社」)が開発した省合金独自二相ステンレス鋼薄板に研磨加工等を施すことで、二相鋼の持つ高い機能性とデザイン性を兼ね備えた素材が、意匠建築分野において採用拡大しています。

当社の独自二相ステンレス鋼ラインナップは、レアメタルの添加量を削減しつつ汎用オーステナイトステンレス鋼のSUS304やその上位鋼種であるSUS316Lを凌駕する高耐食性・高強度を実現した「環境にやさしい素材」であり、価格安定性にも優れています。
この当社の独自二相ステンレス鋼がもつ特長を評価された東洋ステンレス研磨工業殿(福岡県太宰府市、代表取締役社長:門谷豊 氏、以下「東洋ステンレス研磨殿」)は、その技術力により二相鋼薄板の表面に研磨加工などを施すことで高い意匠性を付与し、意匠鋼材の分野における普及に取り組まれました。

その結果「地元に長く愛されるものを地元の商品で作る」というコンセプトを掲げられている古森弘一建築設計事務所殿(福岡県北九州市、代表取締役:古森弘一 氏)は、高意匠二相ステンレス鋼の高い機能性と意匠性に着目され、那珂川市の複合施設である「ミリカローデン那珂川」の外装材と浄土真宗本願寺派正行寺の納骨堂の構造材に採用いただきました。

〇ミリカローデン那珂川

「ミリカローデン那珂川」(所在地:福岡県那珂川市)は、文化ホールや図書館等の機能が融合した那珂川市の複合施設です。今回、その南北2面の壁面パネル部に当社のNSSC®2351(SUS329J1、23Cr-5Ni-1Mo-N)に東洋ステンレス研磨殿の独自意匠研磨仕上げ「ストリングカーテン」と「ゆらぎ」が施された素材が採用されました。NSSC2351は、従来このような用途に使用されていた汎用ステンレス鋼SUS304と比べて高い耐食を有することで、高いデザイン性をもった独自の外観を長期間に渡り維持できる点が評価されました。

〇正行寺納骨堂

「正行寺納骨堂」(所在地:福岡県北九州市)は、浄土真宗本願寺派正行寺が新設された納骨堂です。 和風建築を意識した庇を支える構造部に、当社のNSSC2120®(SUS821L1、21Cr-2Ni-N)に東洋ステンレス研磨殿の独自意匠研磨仕上げ「梅枝」を施した素材が採用されました。NSSC2120は、ステンレス鋼板の表面に施された高いデザイン性を維持するための優れた耐食性と、構造部材として不可欠な高い強度の双方を具備する点が評価されました。

当社の高耐食性独自二相ステンレス鋼は、これまで軽量化や長寿命化といった様々なお客様のご要求にお応えし、幅広い分野に採用されて参りましたが、今回の案件への採用は、高い意匠性の維持と機能性の両立を必要とする建築外装分野への普及に弾みをつけるものと期待されております。
当社は、今後も地球環境に配慮した省資源型・高機能商品をはじめとする広範な商品ラインナップを、ソリューション営業を通じて用途の拡大に取り組むとともに、その安定供給に努めて参ります。

【ミリカローデン那珂川 物件概要】

【正行寺納骨堂 物件概要】

【写真】

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