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2023.01.23

当社スーパーステンレス厚板、二相鋼棒鋼が嚴島神社大鳥居保存修理工事に採用 [旧 日鉄ステンレスニュースリリース]

日鉄ステンレス株式会社(所在地:東京都千代田区、代表取締役社長:井上昭彦、以下「当社」)のスーパーステンレス鋼NSSC®270厚板と二相ステンレス鋼SUS329J4L棒鋼が、嚴島神社保存修理工事事業において大鳥居の修理に採用されました。

広島県廿日市の嚴島(宮島)海上に建立されている嚴島神社は、古くから島そのものが神として信仰されていたため、「ご神体」を傷つけることのないよう潮の満ち引きのある場所に造られたといわれており、1996年には世界遺産にも登録されました。

そのシンボルともいうべき大鳥居は、平清盛により建てられた初代鳥居から9代目を数え、1875年に建立された現在のものは、東西に楠の自然木の支柱を置き、前後に杉の袖柱2本ずつ計4本を配する木造両部鳥居といわれる構造で、1950年~1951年の修理工事の後、長年雨風にさらされたことにより、腐朽と蟻害による破損等が顕著な状態でした。

今回の保存修理工事では、東西の楠の支柱の継手や脆弱な部分を、耐蝕性・強度共に優れるスーパーステンレス鋼厚板のバンドで補強し、そのバンドを二相鋼棒鋼で製作されたボルトで固定することで、大鳥居の耐震性向上と大幅な寿命延伸を実現しました。2019年6月に始まった本保存修理工事は昨年12月に完了し、優美な中にも力強さを放つ修理完了後の大鳥居の姿を再び目にすることができます。

当社は、今後も独自二相鋼をはじめとした広範な商品ラインナップにより、幅広いお客様のニーズに的確にお応えすると共に、ソリューション営業を通じた用途拡大を通じて、貴重な文化財の保存に貢献してまいります。

【物件概要】(敬称略)

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