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ユーザーボイス

株式会社乃村工藝社
Aoyama Nomura Design Executive Creative Director小坂 竜

「感性を研ぎ澄まし、
 残りゆくものを創りだす」

株式会社乃村工藝社 Aoyama Nomura Design
Executive Creative Director
小坂 竜 氏(Ryu KOSAKA)


1960年(昭和35年)東京生まれ
武蔵野美術大学 建築学科卒業
株式会社乃村工藝社Aoyama Nomura Design クリエイティブディレクター
東京大学大学院工学系研究所建築学科 非常勤講師
一般社団法人 日本商環境デザイン協会 副理事

主な受賞歴
2020  日本空間デザインアワード/ ホスピタリティー部門金賞:ホテル青龍京都
2019  Sky Design Awards 2019/ 建築部門銅賞:Y Reidence
2018  Asia Pacific Property Awards / Five Star Award:大手町パークビルディング パークラウンジ
     Asia Pacific Property Awards / Five Star Award:SUGALABO
2015 NDF award:ファーストクラスラウンジ(羽田空港JAL国際線)
    The International Hotel & Property Awards(英国):Toranomon HOP
2014 The Restaurant & Bar Design Awards(英国):W-HOTEL 広州 Fei Ultra Lounge
    The International Hotel & Property Awards(英国):W-HOTEL 広州 Fei Ultra Lounge
2013  DFA award:W-HOTEL 広州 Fei Ultra Lounge
2011  Andrew Martin Design award:ORIENTAL HOTEL KOBE
    APIDA (Asia Pacific Interior Design Awards): 鮨 そら


主な展示
2016  TOKYO DESIGNER'S WEEK:写楽インスパイア展
2012  TOKYO DESIGNER'S WEEK:伊藤若冲インスパイア展
2008  FURO project at MILANO SALONE:ミラノサローネ
2006  6sense at shinjuku OZONE:新宿オゾン

■会社(アトリエ)紹介・これまでの歩み

 乃村工藝社は、空間デザインを手掛ける企業として日本最大手規模で、企画・デザイン・設計から製作・施工・施設運営管理まで、幅広く対応できる数少ない企業です。創業から120年を超える長い歴史を歩み、万国博覧会や百貨店からモーターショー、博物館、美術館と各時代の最先端の空間づくりをリードして今日に至っています。

 A.N.D.は、そうした乃村工藝社にあって、空間にクオリティを追求することに特化したデザイナー集団として2006年に設立されました。空間デザインの第一線で活躍する最精鋭を集め、純粋にクリエイティブワークを追求し、創造力あふれる人的繋がり・広がりを形成し、時代を超えて色褪せない、「残りゆく」本物の空間づくりを追求します。インテリア・建築・プロダクトデザインを手がけています。

近年では活躍の場はグローバルに広がっており、空間の価値を極限まで高めるプロフェッショナル集団として、海外にも業務の幅を拡げてきました。


■A.N.D.のデザイン・インテリアデザインへの思い・哲学

 Your aspiration is our inspiration

 A.N.D.が大切にしているのは、ただ美しい空間をつくることではなく、人と人とのつながりを深め、感性を研ぎ澄まし、 エモーショナルに空間を創造することです。「商業性 / インパクト」に「永続性 / パーマネント」を持ち合わせ、徹底してディティールにこだわった「残りゆくもの」を創りだすことが大切だと考えています。

 単に一時的にインパクトのある空間ではなく、記憶に残り続ける感動を追求し、詳細まで妥協せずに本物空間を作り上げる。永続して感動を生み出し続ける空間こそ、A.N.D.の大事にしている価値観です。



■意匠チタンTranTixxiiとの出会い・コラボレーション

 意匠チタンTranTixxiiとの出会いは、チタン素材との出会いは、愛用しているタンブラーの意匠に惚れ込んだことがきっかけとなりました。チタンという最新素材に対する興味は、航空宇宙という漠然としたイメージとともに頭の片隅にありましたが、“意匠をまとった素材”として、自分自身の空間づくりに生かすという視点で、認識し発見するようなきっかけは、このように、意外にも自分の生活空間にありました。
 そうした新たな発見の後、知人のご紹介等、色々なめぐりあわせやご縁もあり、何かに引き寄せられるような形で、意匠チタンTranTixxiiと現在のような深いお付き合いに至りました。
開発途上のたくさんの試作品も含めて、チタンという金属は本当に奥が深く、あまたある金属素材の中では、唯一無二であるという感慨を覚えました。

 独特の味わいや、時を経たような風化感。長い時間一緒にいても馴染む。こうした素材に魅力を感じ、空間づくりに用いてきました。意匠チタンTranTixxiiもこのような私たちの哲学と共に歩む素材の選択肢の一つとして、共に歩めるものと確信しております。

2019年には、西武百貨店や銀座の高級レストラン等、A.N.D.にとってもマイルストーンとなる空間づくりを、意匠チタンTranTixxiiとともに、生み出すことが出来ました。

 私たちの空間づくりを実現するためには意匠の微調整を初め、これまで体験したことのない苦労もありました。特に個体差や、“バラつき”に対する空間づくりの文脈と、工業での文脈での捉え方についての違いについての議論は、今となっては、非常によい思い出です。
 開発途上の試作品(結晶チタンHypeberbetaの最新意匠)からの出発ではありましたが、日本製鉄の意匠チタンTranTixxiiの技術陣による粘り強い試行錯誤により、私たちの空間づくりの哲学にフィットした、世界に唯一無二の素晴らしい意匠に仕上げて頂きました。
 デザイナーの感性を、工業の文脈に落とし込みより世界に他に存在しない素材・空間を作り出す。
工業技術の最先端の世界と、内装デザイン・感性の最先端の世界とが織りなす、これまでにないコラボレーションを始める素晴らしい出発点となったと感じております。

 意匠チタンには、チタンの干渉色現象の持つ、独特な反射を感じさせられ、角度や周囲の光との相互作用による、一期一会の光が編み出されます。意匠のオリジナリティだけでなく、その上長期間劣化せず同じ、軽さや、厳しい環境にも順応するという魅力も備えている。
 今後も、私たちA.N.D.の大事にする空間づくりの哲学を通じて、意匠チタンTranTixxiiの世界で唯一無二の表情・風合いとのコラボレーションを通じて、これまでにない空間づくりを共に追求していきたいです。


西武百貨店池袋/特別室 2019
https://www.and-design.jp/ja/projects/details.php?pr_id=130#&gid=1&pid=1
藤原デザイナー
https://www.and-design.jp/ja/associates/fujiwara.html?var=200604



銀座十音 2020
宮里シニアデザイナー
https://www.and-design.jp/ja/associates/miyazato.html?var=200604
小野デザイナー
https://www.and-design.jp/ja/associates/ono.html?var=200604

■今後の展望と意匠チタンTranTixxiiへの期待

 近年、クライアントの厳しい目に育てられ、磨き抜かれた日本のデザイナーは、国際的に非常に高い評価を得て、活躍の場が広がっており、我々A.N.D.も日本発のデザイナーとして国際コンペにて多数受賞を重ねております。
 一方、従来の先進国出身のデザイナーに加え、先進国以外のデザイナーの成長も著しく、貪欲に成長する姿勢には、多いに刺激を受けております。グローバルな活躍の場を舞台に世界中のデザイナーとよりよい空間づくりに向けて切磋琢磨する機会に恵まれたチャンスを逃さず、我々A.N.D.もまた、貪欲に知識を吸収し感性を磨き、益々スピードを加速して一層の成長を遂げていかなければと、日々、痛感させられます。

 意匠チタンTranTixxiiは、日本オリジナルの素材ではありますが、これまで世界のどこにも存在しない唯一無二の質感を持つ非常に興味深い素材であり、海外にも通用する普遍的な美的価値のある素材です。チタンは歴史が浅く黎明期にある金属であり、発展途上でありますが、まさに意匠チタンTranTixxiiiは未知の境地に挑み続けており、打ち合わせの度に手に取る新規開発品には驚かされるばかりです。
 益々激しさを増すグローバルな空間デザインにあって、我々A.N.D.が独自の地位を確立し続けるためにも、意匠チタンTranTixxiiには、感性を刺激する、刺激的で魂を打つ素材づくりを続け、A.N.D.と発展を共にして欲しいと考えております。片方はデザイン、片方は素材と立場は異なりますが、ともに、空間を通じて、世界に心を震わせる感動を与える同じ強い想いと、研ぎ澄まされた感性を持つ仲間として、ライバルとして、切磋琢磨を続けていきたいです。


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