2023/08/03
日本製鉄株式会社
三菱商事株式会社
ExxonMobil Asia Pacific Pte. Ltd.
日本製鉄株式会社(社長:橋本英二、以下「日本製鉄」)と三菱商事株式会社(社長:中西勝也、以下「三菱商事」)とExxonMobil Asia Pacific Pte. Ltd.(アジアパシフィック低炭素ソリューション事業 プレジデント:Irtiza Sayyed、以下「エクソンモービル」)の3社は、独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の令和5年度「先進的CCS事業の実施に係る調査」に関する公募(以下「本公募」)において、伊勢湾/中部地域の複数産業から排出されるCO2を対象とした海外CCSバリューチェーン構築の実現可能性調査(以下「本調査」)を受託しました。
本公募は、日本政府が掲げた2050 年までに温室効果ガスの排出をネットゼロにするカーボンニュートラル目標に基づき、経済産業省が取り纏めたCCS長期ロードマップ検討会での2030年までのCCS事業開始に向けた事業支援に基づきJOGMECが実施したものです。審査の結果、本年6月に「先進的 CCS事業」の候補として、本調査を含む7案件が選定され、この度、正式に受託に至ったものです。
本邦においてはCO2換算年間約11億トンの温室効果ガスが排出されており、2050年のカーボンニュートラル社会の実現に向けては、再生可能エネルギーの導入等のエネルギーの低炭素化の取り組みのみならず、なお発生が想定される温室効果ガスに見合う炭素除去が必要になります。CCSは除去したCO2を長期間にわたって貯留する技術として昨今注目を集めています。
今後3社はJoint Study Agreementを締結の上で、具体的なCO2分離・回収先、国内のCO2貯留の補完としての海外貯留先及びその関連技術、事業化に必要なバリューチェーンの構築をそれぞれの専門性を活かして検討して参ります。